ヨシコの中国語学習記録

英語上達完全マップの要領で中国語を学習してみる記録

汉语风「画皮」レビュー

ここ数日寝る前にこそこそ読み進めていた汉语风「画皮」を読み終わりったのでレビュー。
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ストーリーの面白さ ★★★☆☆+
レベル 750字(第3級)
おすすめレベル 初中級
ページ数 66P
文字数 37000

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語数制限物としては、一つ前に読んだ汉语风の「第三只眼睛」と同じレベル3の本ですが、中国の昔の話だからか、出て来る単語に初見の物が時々あったり、知ってる単語の組み合わせでも意味を掴めなかったりしたので、「第三只眼睛」より少し難易度が上と感じました。(例えば「葫芦」(ひょうたん)とか初めて知った。)
話はまぁまぁ面白いので、普通にお薦め。

そして、ふと検索をして発見した事実。
この元になっているお話は、多分中国で有名な短編小説集で、しかも実写映画化されていて、しかもしかも私も見た事があったのでした!!読んでる時は表現が違いすぎてて全然気づいてなかったけど。
元は「聊斋志异」という清の時代の怪奇小説集で、その中の一遍を改編したんだと思われます。で、同じく「画皮」の題名で、映画化とかドラマ化されてるんですねー。これ↓

画皮  あやかしの恋 [DVD]

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主演女優は周迅と赵薇なので、ふたりとも有名ですねー。
周迅は日本だとあんまり知られてないかな?どうだろう。私は中国に来てから知ったけど、中国的な甲高い声の「きゃっきゃ」した感じがない落ち着いた人なので、かなり好き。そしてただの美人役ではない個性的な役柄が多めなイメージの役者さんです。
赵薇は「赤壁」シリーズに出てたので、日本でも顔を知ってる人も多いかも?

内容はメインに流れるストーリーとしては汉语风の方も同じだったけど、登場人物の行動や細かい部分は全然違います。
汉语风では主人公は男の子で、メインキャラの女性二人はどちらも脇役だったけど、映画はもっと明確に赵薇の方がヒロインとして描かれていて、周迅は敵役。(日本語の紹介では周迅が主役となってるので、本当の主役はそちらなのか??)
そういう意味で分析すると、汉语风はかなり適当で、主人公の性格も超適当で魅力なしだし、ヒロイン(?)に当たると思われる人はストーリー前半は出ても来ないし、中盤でも全くの超脇役だし、それが突然後半大活躍してハッピーエンドという、・・・考えてみると小説の構造としては相当なってないです。
でもまぁ次々と話が展開していくので、飽きずに楽しく読めます。・・・「深い話な訳がない」という開き直りがこちらにもあるからかもだけど。
「おじいさんはかぶをひっぱりました」に毛が生えた程度のレベルだからねぇ。「登場人物の深層心理を描け!」とかはさすがに要求できない(笑)

なので、もし映画にも興味がある人は、順番的には本→映画の順がいいかな。映画を先に見てからこの本の方を読むと、ちょっと興ざめ過ぎるかも。
・・・かといって映画のできがすごいかというと、まぁ実は中国映画にありがちな中二病的な雰囲気は満載というか、ツッコミどころはかなりあるけどまぁそれはそれという事で・・・
「なんでバカの一つ覚えみたいに髪の毛を白くするんだ!」と声を大にして突っ込みたい気持ちはありますが、映画ブログじゃないのでこのぐらいでおいておきます。ちなみに続きの2も制作されてますな。よく知らないけど、ドラマ版もあるみたい。

 

それでは私はさらさら流して、次の本に移りたいと思います。
次は同じシリーズのレベル一つ上の本「两件红衬衫」。あらすじを見る限りそんなに面白くはなさそうだけど、面白いといいなぁ。

汉语风「第三只眼睛」レビュー

「第三只眼睛」を読み終わりましたのでレビュー。
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ストーリーの面白さ ★★★★☆
おすすめレベル 初級
ページ数 60P
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汉语风(外国人向け単語制限多読シリーズ)では2冊めだけど、今度は第3級の750語レベルだったせいか、相当まともで、普通に「おお、これは一体どうなるんだ!?」と楽しく読めた。(前回読んだ「错错错」は第1級(300語レベル)で、流石にところどころかなり無理やりなセリフや急展開があったけど、今回は無理矢理感がほとんどなかった。
難易度的には、今回も普通に辞書無しで何も困らずに読めたので、今後はもうちょっとレベルを上げて行きたい。まぁ仮にもHSK5級(2500語レベル)に普通に受かってるんだから、750語レベルは読めて当然なんだけど・・・。もうちょっとだけ、知らない単語も混じっててくれないかなぁとか思ってしまうのであった。
とりあえず今手元には同じく第3級の「画皮」と、第4級(1100語レベル)の「两件红衬衫」があるので、「画皮」の方から読み始めようと思う。

それにしても、このシリーズ、説明には、上は第8レベル(4500語だったかな?)まで計画されてるみたいだけど、ちっとも上の方の本が出ていない。(´・ω・`)
何度も探したけど、どうやら今出版されているのは第4級までみたい。
一体いつになったら、3000語クラスとか出してくれるんだろう??

それにしても、題名にもなっている「第三只眼睛」というのは、言葉通りの意味以外の意味があるのかな?慣用句的な??よく分からんなー。調べるか。

 

↓日本でも割と安く売ってるところがありますね。まぁまぁ面白いので結構お勧め。

第三只眼睛(附MP3光盤1張)_

汉语口语速成基础篇の復習を始めた

唐突に、汉语口语速成基础篇の復習を始めた。(´・ω・`)
堤高編やるんちゃうかったんかい!と我ながら思うけど。
シリーズのまとめレビューを書くためにちらっと開いてみたら、「あれ?思ったより難しい。未だに使いこなせない表現がいっぱいあるし、これは復習した方が良いんじゃ??」とか思ってしまったのであった。
・・・ちなみに、初めてこの本をやったのは、多分6年ぐらい前。
何年同じレベルにいるのか考えると嫌になるが、少しは進歩していると信じたい。(¯―¯٥)
さすがに単語レベルでは分からない物はほぼないので、声調をもう少し完璧にしつつ、自分でも使える表現を増やしたい。2サイクル目は本来は20回だけど、前半は10回とか5回とかで切り上げるかも・・・。

ちなみに、私の体感では、汉语口语速成基础篇と汉语口语中级篇1はほぼ同レベル。今、基本は汉语口语中级篇1を進めているところなので、HSK5級の試験が終わってからは、このレベルの本ばっかりやってる事になる。
こなれた言い回しは口に馴染むかもしれないけど、これでは単語が全然増えないなぁ。(´・ω・`)
多読用に読んでる本も単語制限が掛かった本だし、もうちょっと難しい本もやらないといつまで経っても6級が受けられない。
やりたい事がいろいろあって、時間が足りないなぁ。(-_-)

「汉语口语速成シリーズ」レビュー

「汉语口语速成」シリーズのレビュー。

どうやら、このシリーズの検索でうちにたどり着く人が多いようなので、一度まじめにレビューします。(2019/01/18 一部更新)

漢語口語速成・入門篇(第2版)(日語注釈本)上冊(中国語) (対外漢語短期強化系列教材)??口?速成-入?篇(下)(第二版)(日文注?)??口?速成(基?篇)(日文注?) ??口?速成:提高篇(第2版) 漢語口語速成・中級篇(第2版)(中国語) (対外漢語短期強化系列教材)
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シリーズ全体としての総合評価
総合点 ★★★★☆

口語表現 ★★★☆☆+(やや北方表現寄り)
文法 ★★★★☆
練習問題 ★★★☆☆
HSK対策 ★★★★☆
音源 ★★★★★
説教臭のなさ ★★★★★
ストーリーの面白さ ★★★☆☆
おすすめレベル・・・総合力をあげたい人。込み入った内容に関して意見交換できるぐらいのレベルを目指す人。
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この教科書は中国の大学や語学学校では多分鉄板の教科書の一つで、「短期学習者用の口語教材」という位置付けで、基本的にシリーズを通してスパルタです。

私の場合は、語学学校で薦められたのがきっかけで、基礎編全部と、堤高編真ん中ぐらいまでマンツーマンでレッスンしてもらいました。
「この本で勉強すると速いです」と言われ(速成だけに!)、何も考えずにこの本をやったけど、今思うとこの「速い」の意味は、「詰め込まれます」の意味だったようで、予習復習などをきちんとしない人には辛くなる可能性が高いです。(経験者)

■本文の内容(極めて個人的な見解)
「口語の教科書」という扱いだけど、「スピーチ及びディベートができるようになること」に目標が絞られていると思います。シリーズ全体に一貫した思想として、「どこどこへ行きたいです」とかいうような「要件会話」ではない、本物の「日常会話」ができるようになる事を目指している事が感じられます。
逆に言うと、初心者にとっては「丸暗記すれば旅行時にすぐに使える会話」等が少ないので、レベルがある程度上がってくるまでは我慢が必要です。

例えば基礎編で旅行を扱った課では、旅行がテーマの筈なのに、「何時に出発しますか?」「窓際の席お願いします」「どこどこへの切符1枚」とかはちっとも載ってなくて、「旅行行ったんだって?どうだった?」「それが車酔いがひどくてさー、ひどい目にあっちゃったんだ。」なんていう会話だったりします。
中級編に至っては、本文自体がほぼディベート
なので、日常生活ですぐに使いたい表現は実はあまり載ってないです。

後は、内容に説教臭さがほぼないのがこの本のいいところです。中国発行の教科書って、気持ち悪いほど説教臭い物が多いので・・・。本文の最後に、毎回「人生で一番大事な事は「誠実」なのだ」みたいな押し付けがましい結論を書かれると、本当に胃の辺りがムズムズして来て勉強したくなくなるのです。何の教育しようとしてるんだか・・・。
それに比べて、このシリーズでは常に、「あんたはどう思う?」というスタンスで本文が書かれていて、本文中でも「いや、自分はそうは思わない」という人がちゃんと出てくるので、イライラする事が非常に少ないです。時に作者が読者に語りかけてくる時もあるけど、常に中庸で、たまにシニカルな思想もほのみえます。

 ■総合力
口語教科書の位置付けだけど、ただの会話教科書ではなく平叙文もまめに入っているし、使ってある単語も単なる日常用語的なチョイスではないので、実は中国で言うところの「综合」に近い教科書内容かも。
基礎編以降には重要な語法(「又……又」、「不但……而且」など)がきちんと入っていて、単語のチョイスも試験向きなので、HSKなどを視野に入れている人にも向いているでしょう。
このシリーズの「口語」の意味は、「書面語ではない」ぐらいの意味と思った方が正解と思われます。
このバランスの良さが語学学校などでよく使われる理由かも。
とある語学学校の説明で、入門編→HSK3級、基礎編→HSK4級、提高編→HSK5級,中級編→HSK6級と紹介していると書いているのを見かけましたが、私の体感でもまぁまぁそれに近いです。ただ中級編はかなり難しく、日本の出版物での「上級」教科書以上のレベルです。私は2018年の時点でHSK6級で230点を取りましたが、6級合格後にこの中級を見ても未だに知らない単語がいっぱいあります。(何度も断念し、未だに終わらせていません。2019年1月現在)

■入門レベルの日常会話を学びたい人
入門~初級レベルの時、この本だけで簡単な日常会話ができるようになるかというと多分無理です。何故なら簡単な日常会話なんて載っていないから(笑)
平行して日常会話用の会話集のような物を別でやる方が良いです。初中級以上になってくると、この本の内容が生きてきます。

■内容のリアリティ
常にリアルです。ただの会話集ではなく、登場人物のキャラが立ってます。
「日本人の誰々ちゃんは、クラスで僕達とは全然話さないくせに、日本人同士だとめっちゃしゃべるんだよね」とか、特徴をよく捉えているなぁと思います(笑)。多分作者は具体的な人物のイメージが先にあって、これを書いたんじゃないかな?
単なる「優等生」ではなく、ちゃんと欠点を持った一癖も二癖もあるような人たちが登場するリアルな世界です。
(ちなみに他シリーズだと、だいたいマリーとアンナという明るい欧米人の優等生が出てきて、大学で太極拳を朝から練習したり、お友達と優等生な会話を繰り広げるのが鉄板。)

■文法について
口語の教科書だけど、入門編に含まれている文法解説が、実はかなりしっかりしていて分かりやすいです。他の本や文法書でみるとすごくややこしく感じる物も、あっさりとシンプルに的を得た説明があって、後からこの本を見て「こんなにシンプルな事だったのか!」とびっくりしたりします。
ただ、教科書の作り自体が古臭いので(黒の一色刷りで、文字の大きさの変化などもなく、絵も古臭くダサい)、一見わかりにくい。
練習問題も結構あるが、先生がいないと回答が合っているのかどうかが分からないので、入門レベルでの自習には不向きです。
入門の2冊で基本の文法は全て終わり、基礎編以降は個々の語法です。

■新出単語
公式には、入門(ゼロレベル~)、基礎(800語~)、提高(1500~)、中级(2500~)、高级(3500~)となっているので、ざっくりした単純計算で、基礎編で700語の新語、提高なら1000の新語を学べるという事になるんだけど、出て来る単語はそのイメージ以上に厳しく、試験向き。(もちろん生活でも使える)
ちなみに、发展汉语シリーズの場合、初级1,2(ゼロレベル~)中级1,2(2000~2500以上)、高级(3500~4000以上)となっているので、数だけの比較では发展汉语と大差はない事になるんだけど・・・。やはり感じ方が違うのは、1冊の詰め込み量が違うからか、単語のチョイスが違うからか、未だに判断が付きません。

 ■日本語版について
入門編の2冊と基礎編までは日本語解説版が出版されています。提高篇以後は英語版のみ。でも提高以上をやるぐらいの学習者なら中国語の説明で十分理解できる筈なので、問題ないでしょう。逆に言うと、中国語の説明で理解できないレベルなら、提高篇(特に後半)では消化不良をおこすでしょう。

 

ここから、個別レビュー。

■入門編(上)

漢語口語速成・入門篇(第2版)(日語注釈本)上冊(中国語) (対外漢語短期強化系列教材)

漢語口語速成・入門篇(第2版)(日語注釈本)上冊(中国語) (対外漢語短期強化系列教材)

 

持っていないため無評価。 

 

■入門編(下)

漢語口語速成・入門篇(第2版)(日語注釈本)下冊(中国語) (対外漢語短期強化系列教材)

漢語口語速成・入門篇(第2版)(日語注釈本)下冊(中国語) (対外漢語短期強化系列教材)

 

 上にも書いたが、文法説明がかなり良い。
内容は、「口語の教科書の筈なのに、何故平叙文?」みたいな内容も入っていて、あまり口語っぽくはない。
文法を入れ込むためか、内容もそんなに面白い物ではない。

 

■基礎編

漢語口語速成・基礎篇(第2版)(日文注釈版)(中国語) (対外漢語短期強化系列教材)

漢語口語速成・基礎篇(第2版)(日文注釈版)(中国語) (対外漢語短期強化系列教材)

 

基本文法が分かった後の重要構文がたくさん出て来る。
そのまま使える例文はあまり多くないが、生き生きした世界観が秀逸。
ちなみに、私は未だにこのレベルの構文も使いこなせていない。

 

■提高編 

??口?速成:提高篇(第2版)

??口?速成:提高篇(第2版)

 

後半、加速度的にきつくなる。きっちりやればHSK5級レベルまで行けそう。
提高の後半には、ニュース記事的なノリの文章も入ってくる。
2006年の出版のくせに、自動掃除ロボットの話なんかが入ってるところがすごい。(初見の時は意味がよく分からなかったが、数年後に復習した時に、「あぁあ!私が持ってるあれか!!」とびっくりした。)

 

■中級編

漢語口語速成・中級篇(第2版)(中国語) (対外漢語短期強化系列教材)

漢語口語速成・中級篇(第2版)(中国語) (対外漢語短期強化系列教材)

 

語学学校の先生曰く、「このシリーズの中級は、もう口語というよりは読解なので、お薦めできません」だそうだが、中国語でそこそこ深い議論ができるようになりたいような人には良さそうに思う。
HSK6級以上のレベル。(6級ギリギリ合格レベルの人には、多分きついでしょう)
個人的には、何度も挑戦し、その度に断念した本。・・・今なら読めるかも??

 

■高級編

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高級編は、第一版では存在したが、第二版は出版されていない模様。おそらくここまで進める学生がいなかったのでは?と推測している。
実際、そのレベルなら、ニュースやドラマなどの生素材で十分学習できるレベルと思われるので、そもそも口語の教科書が必要かどうか・・・。
中国では今でも1999年発行の第一版を販売している。
表紙デザインが第2版や第3版とはあまりにも違うので、個人的には買いたくない。(一緒に並べたくないというだけの理由だが)

 

※第三版について
現在の最新版は第三版で、第二版とは出版社が変わりました。
私が持っているのは全て第二版なので、中が何か変わったのかどうか、ちょっと気になるところではあるのですが、さすがに既に持ってる本をもう一度買うほどのモチベーションはなく、第三版は未購入です。文中のリンクは第二版。新しいもの好きの人は第三版を買ってみてもいいかも?作者は同じ人で、第一版と第二版でも内容の増強があったようなので、第三版では内容が変わってもっと現代に即した内容になっているかもしれません。

「中级汉语口语1」レビュー

北大の「中级汉语口语1」がとりあえず半分まで来たので、レビュー行きたいと思います。

中級漢語口語(1)[第2版]附MP3CD(中国語) (北大版新一代対外漢語教材口語教程系列)

中級漢語口語(1)[第2版]附MP3CD(中国語) (北大版新一代対外漢語教材口語教程系列)

  • 作者: 劉徳聯,劉暁雨,全3冊、52課。本冊は20課。初版(上下冊)は1996年出版以来10万部を突破。その後社会情勢に合わせて内容を改めて3冊とし、2004年に改訂初版を出した。この2版では「語句理解」の項目を設け、MP3ディスクを付けた。構成は本文・新出単語(英訳付き)・注釈・語句の解説・練習問題。
  • 出版社/メーカー: 北京大学出版社
  • 発売日: 2011/03/01
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 ※上のリンクは第2版、私が持っているのは↓で第3版です。第3版も日本でも買えるのではないかな?

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総合点 ★★★★☆
口語表現 ★★★★☆
練習問題 ★★★★☆
文法 ☆☆☆☆☆
HSK対策 ★★☆☆☆
音源 ★★★☆☆
説教臭のなさ ★★★★★
ストーリーの面白さ ★☆☆☆☆
おすすめレベル・・・ 中級を目指している初級者で、軽めの日常会話をできるようになりたい人。一通りの文法を終わらせている事。
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あれ?うちのブログこんな書き方してたっけ?という突然の★システムですが、まぁこんな感じです。分かりやすいかなと思ったんだけど、どうだろう。

会話の流れが不自然で登場人物達の性格がおかしく見えて仕方がないけど、とにかくそこさえ割り切れば、相当良い本です。
普通に日常で使う表現がかなり入っています。
どうしても、汉语口语速成との比較になってしまうんだけど、汉语口语速成のシリーズは、普通の口語というよりは、表現や単語が難しく、「あらゆることを中国語で討論できるようになる」方向性。中級編なんて完全に上級レベル。個人的見解だけど。
それに比べ、「汉语口语」は、もっと日常的な会話を普通にこなす感じ。議論までは行かない程度の日常会話で、内容は軽いです。

こんなイメージ。
 汉语口语速成 中級「親の心子知らずと言うが、親子関係について君はどう思うかね?」
 汉语口语 中級「写真はアプリで送ってね!変な表情のは消しちゃってよ。約束ね!」

・・・この会話のチャラさにイラッとはするけど、心を沈めて一文一文に集中すれば、使える表現がいっぱい入れてある事に気付きます。
なので、会話重視で勉強したい人にはかなりお薦め。実際、「これよく聞くやつだ」っていう慣用フレーズが入ってます。
(例えば、「谁让……呢」とか。この5年間で何度中国人に質問した事か・・・(-_-) 数日前に初めてこの教科書で正式に勉強しました!)
後は、外国人にとって微妙に分かりにくい「・・・嘛」とかの使い方が載ってたりするのも「ザ・口語教科書」って感じ。
ターゲット層としては、一通り基本をやって文法全般を把握し終わったぐらいの初級の人が、最大限の効果を得られそうな感じです。
ただし、中級というには単語が極端に簡単なので、HSKなどの試験対策には向かなさそうなのと、ニュースや経済などについて深く語りたいような人にも物足りないでしょう。そういう人は汉语口语速成シリーズへ。
あと文法も載っていません。まぁ中級の口語なので普通だけど。

それと、付属のCDについても若干問題あり。話すスピードが統一されておらず、担当者によって割と早口の人がいたり、割とゆっくり目に話す人がいたりします。この辺、北京语言大学の出版物だと、ほぼ完璧にスピードがコントロールされているので、北京大学はまだもう一歩かなぁというところ。まぁ今時は、後からいくらでもアプリで調整できるので、問題ないと言えばないんだけど。

あと、音源がMP3で付属してるんだけど、音声がきちんと再生されない部分が散見されます。再生自体は問題なくできるんだけど、子音が若干飛んだりとかするので、音だけで完全に真似をするには向きません。圧縮時の失敗かなぁと思うんだけど、ところどころ妙な事になってるのは若干気になるところです。

それ以外は、教科書内に間違いもそれなりにあるという噂。(私が見つけたのは一箇所だけど)自習には注意が必要かも。まぁこれは中国発行の教科書はどれでもそうなので、普通といえば普通かなぁ・・・。

あ、あと、欠点がもう一つ!でっかいです。本が。
実は、友達からもらった第2版の提高篇も持ってたりするんだけど、第2版の時は普通サイズで使いやすかったのに、第3版は異様に大きい。中国の教科書って大きいのが多いんだけど、何でなんだろう・・・。まぁ本全般が大きいか。
私は自宅のみでの学習だからいいけど、持ち歩きたい人だと結構迷惑かもしれない大きさです。

個人的には、初見での印象が相当悪かった割に、今はかなーり好きになって来ちゃったので、引き続き2もやる予定。

また本を買った

また教科書達買いました~(^o^)

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今回のメインはHSK6級対策本。(ネットで見かけてどうしても欲しくなった本があったのと、過去問集を持ってなかったため)
これでHSK6級に関しては、対策本3種類、模擬試験集1冊、過去問集1冊になった!
・・・多いよ。(-_-)
いつもの事ではあるけど、買い過ぎ?例によって、一冊をやり込む気はゼロなんですね?(-_-)

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気を取り直して!他には多読用の教材「汉语风」シリーズの本を3冊買い増し。
今回買った3冊のうち、2冊はCD付きだった。1冊は前と同じくネットから音読が聞ける。ネットは時々調子が悪い時があったから、やっぱりCDの方が安心感がある。時代的にはDLに移行して行くんだろうけど。(CDも結局は、すぐにデータ化して、CD本体は全く使わないんだけど)

そして、今やっている漢語口語の続き「中级汉语口语2」。やっぱり買っちゃいましたね。きっと変な会話なんだろうけど。会話のロジックさえ気にしなければ、相当良い内容なんだよね。
このシリーズはもーしかして、口語向けの内容としては、汉语口语速成を超えるかもしれない・・・。

後は、興味本位で「映画の覇王別姫のシナリオを起こしてDVDとセットにして勉強しちゃおう!」的な本と、西洋美術史の本。
西洋美術史は、まぁおいおいね。写真を見るだけでもいいやーと思って買ったんだけど、説明も相当あった(苦笑)いつか読む、かも・・・。多分とりあえず積ん読だけど、本棚にあると嬉しい。(出た!コレクター!)
覇王別姫は、以前見た時は全然面白いと思わなかったような薄らぼんやりとした記憶があるんだけど、もしかして今見たら面白いかもだし。映画を使った教材というのは初めてなので、ちょっと試してみたく。

他には、知人から頼まれていた速成シリーズの何冊かも一緒に買ったんだけど、その中のCDが、ケースが大幅に破損で、中のCD本体にも傷が付いていたので、交換待ち。
まぁ重たい本に挟まれたら、破損しても不思議はない。(-_-)
CD自体は見た感じ使えなくも無さそうだったんだけど、とりあえずケースがまったくだめになってて、むしろこのせいで本体に傷が付きそうだったので、とりあえず写真を撮って、「ケース破損ですぅ。CDも小さい傷がありますぅ」的な事を書いて送ってみたら、すぐに申請が通って既に交換品が発送されたっぽい。わーん、良かったよー。(/_;)
自分の分なら諦めたり我慢したり頑張ったりできるけど、知り合いの分だからどうしたものかと思ってしまったわ。交換手続きがあまりに面倒なら頑張るのも何だか割に合わないし、かと言って使えないならお金払ってもらうのもおかしいし、かと言って私がお金出すのも嫌だし、自分が買った時のCDがあればそれを渡せたのに、既に日本に持って帰ってしまっていて音源しかなく・・・。最悪の場合、お金をもらった上で、傷物のCDを試してもらい、無理なら音源を渡そうと思ったら、あっさり交換が通った!さすが大手!良かったよー!!
(まぁ安い物だから、新品を送ってくる可能性が高いとは思っていたけど、心配性なのでついつい全ての可能性を考えてしまうのであった。)

いやーそれにしても、本棚を買ったお陰で、本を気兼ねなく買える!しかも届いた後に並べるのがウキウキする。(^o^)
やっぱり本は、ダンボールより本棚にあるのがいいわぁ。

「成语故事」を読み終わった

「成语故事」を読み終わった!ヨシ!!

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《成语故事(注音版)——世界儿童共享的经典丛书》(庄择 等编)【简介_书评_在线阅读】 - 当当图书

本当に、完全に、読み終わった「だけ」。
全く成語は覚えてないし、新しい単語を覚えた訳でもないけど、なんとなく達成感。
まぁ個々のストーリーは掴んだ、という程度。
この本は、2ページずつきっちりお話が終わらせてあるので、寝る前に2~3話読む感じで、進めやすかった。
買う前は、「ピンインは別に必要ないかなぁ」と思ってたんだけど、ピンイン付きで正解だったと思う。これなら、もし音読したくなったらすぐに練習できる。

本としては子供向けの筈なのに、完全な書面語の世界でびっくり。成語の成り立ちの物語なのに、文章自体も成語のオンパレード。多分意図的なんだろうけど。これ、中国の子供は普通に読めるのか??すごすぎる。
でも、物語を知る前はさっぱり意味不明な漢字の組み合わせが、お話を読んでから見ると「あー、そういう事なのね」と思えるのは楽しくて面白い。・・・まぁ翌日には忘れてるんだけど。
今回は、全然単語も調べないただの読み流しだったから、少しでも何かを定着させるなら、最低でも後何回かは読まないとダメだ。そして黙読だけでは厳しいかも。ストーリーだけ覚えて、成語を覚えてない、という事になりそうな・・・??というか絶対なる。いや、多少音読しても同じかなぁ・・・。
今回で定着したのって、「楚国」とか「赵国」とか、春秋戦国時代の国名だけだ。(大抵、「◯国に誰々がいた」から始まるから。。。)

どうしようかな。多読と割り切って次に行くか??
でもせめて、見たり聞いたりした時に、「なんとなく聞いたことがある!」ぐらいの反応ができるようになりたい気もする。ちょっと音源がないか探してみようかな。