ヨシコの中国語学習記録

英語上達完全マップの要領で中国語を学習してみる記録

「错,错,错」レビュー

「错,错,错」を読み終わったので感想。

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総合点 ★★★☆☆
ストーリーの面白さ ★★☆☆☆
音源 ★★★☆☆+
おすすめレベル・・・初級
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これは、中国語を学ぶ外国人向けに、レベル別限定単語で書かれている「汉语风」というシリーズの1冊で、一番レベルの低い「1級」(300語)の本。
多読用教材にあたると思うんだけど、ちょっとした単語の説明とか、1章ごとに、内容を理解しているか確認する問題も付いていたりして、ちょっと参考書風の作りになっている。
(日本にいた頃、英語用の多読教材も結構読んでいたんだけど、そちらには単語や問題はなかった気がする)

さすがに、一番レベルの低い本なので、サクサクと1時間半程で読み終わった。
読む前は、「300語じゃいくらなんでも簡単過ぎなんじゃ?」と思ってたんだけど、ずっと辞書を引かずに中国語を読んでいくというのは、結構気持ち良かった!こういう風に中国語で何かを読むのは実は初めてかもしれない。
2ページとかで話が終わってしまわずに、ある程度の長文(って言っても50ページ程だけど)を続けて読むというのは、楽しい事なんだなぁと再確認。
辞書引く必要も、推測する必要もなく読めたし、本当に気楽で、まさに日本の小説を読んでるのと同じ感覚。

物語としては、まぁ、、、完全に予想通りの展開で、あらすじから想像してた程の面白さではなかったけど、一応多少のどんでん返しもあったりして、推理小説っぽい作り。
ストーリーの展開の仕方に無理があったり、全然ストーリーと関係ない人が微妙に出てきたり、背景の説明不足だったり、同じような文章を何度も挟んだりするのは、もうこのレベルなので仕方がないだろうということで、評価はかなり甘め。本気の小説でこんな展開だったらマジでキレるけど。

このレベルなら、本に書き込む必要もないから、本当は電子書籍で出てるといいんだけど、今のところ紙のみっぽい。

ペラペラな本で15元(200円ちょい?)とかなので、中国の本の相場から言えば高い部類だけど、多分、また買ってしまうと思う。
けど、次はもっとレベルの高い本にしよう。もう1級はいいや。

そうそう、この本には音源は付属してないんだけど、実はネットで音源が公開されていて、本に印刷してあるQRコードの情報からネットに繋げば、音源を聞くことができる。(この辺のやり方は、さすが中国!日本なら絶対CDでしょ(笑))
なんと、通常の速度とスロー版の2つがあったので、今日とりあえず通常速度版を聞いてみたら、、、
びっくりするほど速い!!!「どんだけ早口やねん!!早回しかっ!」て思ってしまうぐらい。レベル1のくせに。。
中国人の普通の会話でもここまで早口な人はめったにいない気がするけど、まぁリスニングの訓練にはいいかも。(^_^;)
スロー版までちゃんと用意してあるのがいいよね!
ただ、ストリーミングがいまいち安定せず、音源が聞けたり聞けなかったりするので、CDの方がいいかなぁとも思った。世界中からきちんと聞けるんじゃないと意味がないよね。中国でこれだと、他の国からは厳しいんじゃないかなぁ。