ヨシコの中国語学習記録

英語上達完全マップの要領で中国語を学習してみる記録

中国への入国審査(3月11日現在)

なんだかずっと忙しくて記事を書けないまま、気付いたらちょうど1ヶ月が経ってしまった。

まずは今現在の私の状況ですが、、、上海で隔離されています。(ドーン!)
でも自宅隔離なので全然大丈夫。ご心配なく。
外卖も頼めるし、ネット通販もできるし、普通に家にいるだけの状態と言っていい。ゴミ出しもドアの前に出しておけば捨ててもらえる。
・・・こういう言い方もどうかとは思うけど、正直いたれりつくせりである。今週からは少し仕事も始めた。

ちなみに私がスペインを出国したのは3月10日、その時点ではまだ全然スペインはひどい状態ではなく(いや、ひどい状態だったのだと思うけど、顕在化していなかった)、空港ですら、中国人以外はほんの一握りの人がマスクをしているだけだった。空港以外ではマスクの人なんてまるで見かけなかった。
その後たった数日で非常事態宣言が出され、EUが国境封鎖になるなんて正直考えてもいなかった。1ヶ月後にはひどい事になるだろうな、とは思っていたけど、ここまで速いと何が起きているのか正直頭が追いつかない。

とりあえず、11日時点での中国の空港での対応と入国について、情報をシェアしたいと思う。もうすでに状況が変化しているけど、参考までに。

着陸した飛行機で、いつも通り乗客が競い合って降りる準備を始めると放送が掛かり、全員その辺の席に付くように指示された。「検査のために名前を呼ぶから、呼ばれた人から順次飛行機を降りるように。検疫では出発地の情報など正確に報告するように」等の指示があり、後はとにかく待つ。
「スペインがどーのこーの」とも言われていたのでちょっと不安になり、その辺にいた客室乗務員の姉さんに「私はスペイン帰りなんだが、今すぐ名乗り出る必要があるか」と聞いてみたところ、「彼らは既にその情報を持っているから、その必要はない」との事。
待つこと1時間ほどで私は名前を呼ばれたんだけど、その時点でまだ半分どころか3分の1も客が減っていなかったので、かなり早い方だったんだと思う。(その数日後に戻った友達は、機内で3時間待たされたと言っていた)

私はスペイン→香港→上海という乗り継ぎで戻ったから、香港からの到着便だったんだけど、後から周りの人の会話やらなんやらから判断するに、スペインからの乗客を一纏めにして降ろしていたっぽい。他もおそらく10人〜20人ぐらい単位でまとめていたので、出発地ごとにまとめていたのではないかと想像している。
飛行機を降りる時に、額でぴっと体温を測られ、(発熱してたら多分別検査になると思われる)、私は平熱だったようで普通に「どーぞー」って感じで外に出られた。
飛行機を降りたところでまた一旦人数が集まるまで待機(5〜10分ほど)、それから各々移動。(まとめたのにバラバラかよ!と思わず心の中でツッコミを入れた・・・)

ちなみに、上海に戻る予定の友達はトイレをすごく心配していたんだけど、大丈夫。着陸後も機内でトイレを使わせてもらえるし(本当は多分だめっぽいけどみんな使ってた)、飛行機を降りてしまえば普通に至るところにトイレがある。

そして次は本格的な検疫。日本みたいな口先だけの「水際対策」とは全然違って、完全防備の人たちがうようよいて、迷える子羊たちを案内しています。

f:id:liangmei:20200318014027j:image
まずはアプリ登録。(さすが中国!!いきなりのアプリ!)
至るところにバーコードが準備され、係員もバーコードを持って皆に登録するように指示しています。
支付宝か微信からの登録ということで、まぁ中国関係者なら問題ないと思うけど、このアプリを入れてない外国人はどうするんだろう??多分手書き?(そういえば、その辺で手書きで用紙記入をしている人たちもいた)
私はもちろん両方のアプリを持っているので、携帯で、名前やらパスポート番号やら、求められる情報を入力。(アプリ内での入力というよりは、アプリから飛ばされた入力画面で入力する感じだったように記憶している)
その時点で「感染している率」が判定されてSMSが届き、URLを開くと私はB表記が出た。(Bってどうなのよ、とも思うけど、多分どちらかというと安全、の方かなぁ)
まぁ中国にいなかったからな。中国が持っている情報内で、感染者と交通機関で乗り合わせたか、などの情報から判定しているのだと思う。

アプリ登録の次は本格的な聞き取り調査。これまた完全武装の、おそらく医療関係者と思われる人にいろいろ聞かれます。
どこから戻ったのかとか、14日以内の滞在先情報とか、滞在先の社区で患者が出たか、みたいな感じ。(社区とか言われてもなぁ、、、と思ったけど。まぁ分かる範囲で正直に答えた)
そして、何度も「本当に日本には帰ってないんですね?絶対ですね?」と確認されたので、日本からだと対応が違うんだと思われた。(この時点ではスペインでの患者数はひどくなく、日本と韓国とイランが危険地域として認識されていた。ちなみに13日の時点で、スペインも同じ扱いになったので、数日遅れで入国した友達の話は私とはかなり違う。マスクやら消毒液を無料でもらえたらしく、正直その点についてはちょっと羨ましい・・・。その代わり空港から出るのにはものすごい時間が掛かったみたいだけど)

さて次は入国審査。ここで審査官の判断がつかず、たらい回されます。(苦笑)
「日本人やで。これどーすんの」「あんた日本生まれ?中国生まれ?」「日本からじゃないんだよね?」「おーい、〇〇さーん、スペイン帰りの日本人とかどうすんの。念の為あっち回す?」みたいな会話を審査官同士で始めてみたり。まぁ毎日基準が変わってるみたいだし、混乱してるんだなーとか思いながら、とりあえず待つ。

・・・結局リーダーっぽい人から「あっちに回せー」とか指示が出て、別の審査官にたらい回された。どうやらそっちは、まとめてグレーな人たち??を審査しているっぽい。

が、その前にひと悶着。案内している係員が間違えて(多分)、既に問診票や医師の報告書を提出済みの所に我々一団を連れて行ったのだが、行く必要はなかった事がすぐに判明。大人たちは粛々と従っているが、泣く子はいるし、子連れは怒り出して係員と怒鳴り合うし、「出たな中国人」って感じ。中国人って、すぐ切れるやつおるからな・・・。そして怒鳴られても普通に怒り返す係員。さすがです。日本人ならへーこらするんだろーけど。私は中国人のこういう態度は割と好きだ。
ちなみに、私が見た係員たちは、割と横暴じゃなくて、質問すればどうしたらいいのかもちゃんと教えてくれるし、子供が泣いてたら「なんでこの子は泣いてるんや。どうしたんやー、怖ないでー」(ヨシコ訳)とか言ってるし、全然普通の中国の公務員のような高圧的な感じはなかった。なんか普通の人(?)が集められてんだろーなって感じ。

その後はさしたる問題もなく、結局私は2時間半で空港から出られた。多分速い方だと思う。事前情報では、「着陸から空港を出るまでに最長9時間掛かった」などと聞いていたため、かなりビクビクしてたんだけど、まぁ飛行機からかなり早い組で出してもらえたから、それが効いたと思う。その後も特に何の規制もされず、普通にタクシーに乗って帰った。(何度も書くが、数日後に戻った人は、全然違う。警察の付添でどーの、とか聞いた)

書きたい事はいっぱいあるんだけど、何でもかんでも書いていると膨大になってしまうので、ここで一旦切る。
隔離の情報と、スペインについては、追ってもう少し書きたい。