ヨシコの中国語学習記録

英語上達完全マップの要領で中国語を学習してみる記録

近況 2018/04/08

ここ3週間程ゴールドリストメソッドばっかりやっていたせいで、肩が凝って仕方がない。そして、脳の疲労も半端ない。1時間とかやると、めちゃくちゃ眠くなって、仮眠をとらずにはいられない。

HL(ヘッドリスト)は750ぐらいになった。
D1の時点(最初に書いてから2週間後)で全く覚えていない事がほとんどなので、ちょっとやり方を考えないといけないかなぁと思っている。「2週間全く見ない。ちら見もなし」というのが本来のやり方らしいけど、これのままでは、D1の時に省く3割は、単に使用頻度の低いものを選ぶしかないという情けない状況になっているので、もう少し何とかしたい。
HLの後に復習をするのは脳が疲れていすぎて辛いので、最近は、D1の前後に少し復習を入れるようにしてみている。あと、外した単語もなるべく見るようにしている。だって覚えて外した訳じゃないからなぁ・・・。残っていってる単語は今後も見るけど、外した単語は絶対に見ないんじゃ、そのまま忘れちゃうだろうし。。。。
また2週間後にどうなってるかチェックだ。

ところで喉の調子が戻ってきたので、数日前からぼちぼち音読を再開したら、音読楽しいわぁ。なんかGLM(ゴールドリストメソッド。勝手に略を作った)のストレス発散になる感じ。
あれこれ辞書を調べたり、ぐちゃぐちゃ書くの面倒くさいしめっちゃ疲れるから、合間に音読を入れたら気分転換になってちょうどいいかも。
そして、音読の時に新出単語としてマークしていた単語をGLの方に別の本経由で書いてた事を発見したり。やっぱ違う事をやると脳に入る刺激が違う感じはするなぁ。

小学館 日中・中日辞典(第3版) 2製品の比較

久々辞書の話。
私のメイン辞書として長らく不動の地位を保って来た小学館の「日中・中日辞典」。
とうとう別の辞書に乗り換える時がやって来ました!・・・て、乗り換え先も小学館の「日中・中日辞典」だけど・・・。

ずっとHMDTが開発した「小学館 日中・中日辞典」を使ってたんだけど、今回物書堂版の「小学館 日中・中日辞典」を購入してみました。 ↓こちら。

小学館 中日・日中辞典(第3版)

小学館 中日・日中辞典(第3版)

  • 物書堂
  • 辞書/辞典/その他
  • ¥2,800

といいますのは、物書堂が今4月のセールをやっていて、辞書全般が安いのです。
この辞書も通常4000円程する筈なので、持ってない人はこの機会に買うといいかも!

ちなみに、HMDTからも同じ内容の辞書が出ているので、持ってない人は、こちらもあり。 ↓

中日・日中辞典【第3版】

中日・日中辞典【第3版】

  • HMDT Co., Ltd.
  • 辞書/辞典/その他
  • 無料

けどこれ、無料と書かれているけど、アプリをDL後に内部課金で4000円程出さないと使えないので注意。いやらしいよな、書き方が。お試しすらないのに無料って何や。
ただ、第二版からの旧ユーザーは、多分2000円ぐらいで買える筈なので、HMDTの古いバージョンを持ってる人はHMDT版の方がお得ですな。

実は私はこのアプリは持ってないんだけど、旧アプリの第3版(知ってる人は知ってるだろうけど、かなりゴタゴタした話なので、説明は省略。今度別で書きます)をずっと使ってきたので、大体の使い勝手は知ってます。
どちらをより薦めるかというと、正直どちらも一長一短があり、微妙なところです。
すごーく微妙なところだけど、現時点ではHMDT版を薦めるかもしれない。
でも今物書堂版が安いからね。完全にどちらも持ってない人は安い方がいいかもね。
以下、少し比較してみる。(但し、HMDTは最新版ではない)

■物書堂版のいいところ
・今、安い!(笑)
・アンド検索ができる。
大辞林などの辞書に直接飛べる。(持ってる人限定のメリットだけど、なかなか便利。)
・他アプリが対応さえしていれば、電子書籍などからこの辞書の内容を直接調べられるらしい。(実はこの謳い文句につられて購入した。・・・が、私が使っているアプリ(Kindle、当当云阅读)はどれも未対応っぽく、無理だった(TдT))
・検索で大量の例文の下の方を見てる時も、簡単に中日、日中辞書に飛べる。(HMDTの私の持ってるバージョンは、切り替えメニューが隠れてしまって、またトップまでズルズル戻らないと切り替えができなかった)
・履歴がワンタッチで見れる。しかも、表示履歴と検索履歴の2つを別で記録しているところも良い。
・検索文字をスワップで消せる。慣れると地味に便利。

■物書堂版の残念な点
・表示の綺麗さが、HMDTと比べてしまうと、相当見劣りがする。ただのゴシック体なので、画数の多い漢字などは細かい点を確認しづらい。
・辞書内からさらに検索したい時の挙動が微妙。まだ文字列を選んでる途中なのに、即座に反応しすぎて、漢字一文字だけとか、違う部分で検索しようとするため、何度もやり直しが必要。
・UIの挙動が若干微妙。検索のためのキーボード、スライドで消えてくれても良さそうなんだが、消すために特定の部分をタップしないといけないのがちょっと面倒。
・中日の検索で、ちょっとした内容を表示してくれたらいいのに。(HMDTはできる)
・手書き入力の切り替えがついてるけど、挙動がかなり謎。Iphoneなら本体に手書き入力機能があるんだから、別にこれはいらないんじゃ・・・?
・例文のお気に入り登録が個人的にはやり辛い。(長押し→表示されるメニューからの選択)

・全体的に、UIのの挙動が古くさい。スライドでのメニュー出現ではなく、長押しやら、特定箇所のタップが必要なので、なれていないと面倒に感じる。

■HMDT版のいいところ
・もしHMDTの旧アプリ(「第3版」の文字がない方)を持ってるなら、HMDT版の方がさらに安い。
・表示が抜群に綺麗。フォントを独自開発しただけの事はあって、画数の多い漢字の細かい部分とか、文字が見やすい事この上ない。
・例文のお気に入り登録がワンタッチ
・結構頻繁にアップデートされていて、かなり真面目に開発している模様。リリース当時に比べたら断然使い勝手は上がってるので、今後の使い勝手の向上に期待できるかもしれない。

■HMDT版の残念な点
・履歴がワンアクションで見れない。(階層が深すぎる)
・私の持っているバージョンは、非常に安定性が悪い。(が、現状のバージョンではおそらく改善されていると思う)
・直接国語辞書に飛べないので、いちいち文字列のコピペが必要
(例えば、「岛屿」の意味を調べて、「島嶼」という日本語が書かれているんだけど、これを一発で理解できる人は少ないだろう。アホらしいが、さらに国語辞典で「島嶼」を調べる必要があるわけだけど、そういう時に直接国語辞典に飛べるのはかなり便利なのである。
話はそれるが、小学館は、あまりにも同じ漢字の日本語訳にすることを重視しすぎているように思う。第一義として選ぶべきなのは、もっと分かりやすくて現代日本語に対応した言葉でしょう。中国では普通に使われている言葉でも、同じ漢字の同じ意味の日本語はほぼ古文だったりするし・・・それを第1義として当てはめるのはどうかと思う)
・お気に入りとブックマークが分かれている。(悪いけど、私にはデメリット。一つで良い)

 

以上、あくまで、古いHMDT版との比較ですがこんな感じです。ご参考まで。
私はこのまま物書堂版を使い続けるか、かなり悩み中。
やっぱり画面の見づらさがなぁ・・・。HMDT版を知らなければ普通に使い続けられるんだろうけど、向こうが異様に綺麗だからなぁ。
メインで考えていた機能(他アプリからの連動)が今の環境では意味がない事が分かったのでかなりしょんぼりだけど、もうしばらく試してみてからまた考えましょう。

近況 2018/04/05

ゴールドリストメソッドが数日止まってました。
ちょっとした飲み会(平日なのに夜中2時終了)やら、体調不良やらで。
今日、2日ぶりにD1をやったんだけど、予定より2日遅れてるから、微妙に精神的に追い詰められる。
「リラックスしてどーの」と説明されてるんだから、あんまり追い詰められた気分でやるのもどうかなぁと思ってしまうので、計画より遅れても焦らない方がいいかもなんだけど。
本来、「2週間~2ヶ月」という猶予があるんだから、ぴったり2週間後にやる必要はないんだよね。でも、2ヶ月後だと完璧に忘れてる自信がありすぎるからなぁ。やっぱ2週間おきに見ていきたいよ。

リストの作り方自体も初期とは少し変わってきてるので(最初はたまにしか例文を書いてなかったが、今は例文をびっしり書くようにしている)、初期のHLから減らす時には、D1の時点でまた例文を足したり、辞書を引いたりするので、時間が掛かることこの上ない。
なので、「20分やったら休む」もあまり守れていない。。(-_-)
20分を気にしすぎると、集中できないんだよね。最近はHLを1ページ書くのに1時間ぐらいは掛かるから。
多分合間に無意識にテレビをちょっと見たりして休んでると思うから、いい事にする。(テレビついてるんかい!って感じだけど。いつもついてる(笑))

ところで明日から清明节の連休なので、ずっと風邪で休んでた音読も再開したい。咳も収まって来たし。
紅楼夢も読みたいし。
日本の小説も一つ読みたいのがあったんだけど、それは日曜(連休明け)発売だった。(予約済み)ちっ。紙版は出てるのに、電子書籍版は後から、ってどういうことだよ。

ところで、普段はグダグダとした事を書いてるだけのこのブログだが、レビューする時は結構本気で書いたりもする。が、先日渾身の記事を書いた後でたまたまアクセス解析を見てしまい(普段は見ない)、さっぱりアクセスがなくてちょっと凹んだ。(-_-)
そりゃそうなんだけど。誰も紅楼夢とか当当云阅读とかで検索かけないだろうし・・・。いいんだけどさ。
結局、みなさんが見たいのって、HSK情報とか辞書情報とか汉语口语速成なのな。
ま、いいけどさ。これからもレアな情報を垂れ流すぜ。(愚痴の合間に。)

電子書籍リーダー「当当云阅读」レビュー

本日は久々にアプリのご紹介。
書籍販売で有名な「当当」アプリと、その電子書籍リーダーの「当当云阅读」。

当当-购物享当当,首单减10元

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  • Beijing DangDangWang Information Technology Co., Ltd
  • ショッピング
  • 無料
当当云阅读-有价值的阅读

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  • Beijing DangDangWang Information Technology Co., Ltd
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当当网は、もともとは書籍販売で有名だったサイトなんだけど(と思う)、今は総合的になんでも売ってる。ま、日本で言うアマゾン的な感じ。(中国アマゾンもあるけど、こちらは、もともと中国にあったネット販売サイトをアマゾンが買い取って、亚马逊の名前になったので、アマゾンが1から開発して広めた訳ではない)
当当の本家アプリは、まぁ言ってみればただの買い物サイトなんだけど、電子書籍版がある本に関してはリンクがあって、電子書籍購入もできるのです。(日本の、アマゾンとKindle電子書籍の関係と同じ)
日本での「Kindle用の電子書籍リーダー」にあたるのが、「当当云阅读」という訳ですな。

最近紅楼夢にハマりすぎた私は、簡単バージョンでは物足りなくなり、ネットでつらつらあらすじを見たり、本格的な書籍を物色したりしてるうちに、小中学性向けの本に行き着いて、そのまま電子書籍版を購入してしまったのでした。だって4.2元だったんだもの!・・・これにさらに何かの割引があって、支払ったのはたったの2.1元だ!!日本円換算で、ざっと30円ぐらいか。いいんですか?って感じだけど。

中国の本って、そもそもすごく安いんだけど(本の質も悪いので、まぁそんなもんかな、とも思う)、電子書籍はもう「これでもか!」という程安い。いいよなぁ。日本の電子書籍なんてアホみたいに高いと思う。紙より100円安いだけとか、読者をバカにしてるよな。

中国にもKindleはあるんだけど、最近全く中国アマゾンを使ってなかったせいで、検討もしなかった。(というか、ほぼ存在を忘れていた・・・)

というわけで、当当が使い物になるなら、今後も中国語の電子書籍は当当でいいかな、というテストも含めて当当。

さて、問題の使い心地ですが、、、これ当たりかも!!!(当当だけに!くくっ)
開くとこんな感じ。↓(ちょっと放置したら見たこともない本のサンプルがいっぱい勝手に並んでたりもしたけど、まぁ自分でも整理できたので良かった)

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本文はこんな感じどす。(携帯で見た場合)↓

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今回、なるべく注釈の多いバージョンを選んで買ってみたんだけど、注釈もタップですぐに見れて分かりやすい。

そしてそして、超素敵なのが、文字を選ぶだけで内蔵辞書とするっとリンクして意味を調べられる事。↓こんな感じ。

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内蔵で出てこない分は、すかさずネットに飛べる。

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「有道」とかいうサービスとか、百度とかと連動できて、ほいほい単語を調べられる。
調べた単語は本の中にメモのように記録できる。こんな感じ↓

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ピンク線の部分は今回私が自分で登録した単語。
紙のバージョンならめんどくさくて読み流していた知らない単語も、これなら気軽に調べられて気分もスッキリ!
リンクしている辞書で出てこなくて、別の辞書アプリなんかを使って調べた場合も、文中の単語に「メモ帳」としてコピペして、注釈として出すようにできる。
気になる部分は、下線(5色から選べる)を引いたりもできる。
残念なのは、ただの下線と、注釈のようなメモが、一つの「メモ帳」で一緒くたになってしまう事。色分けで分類できたりしたらいいのになぁ。(例えば、人名には青線を引いて、人名事典のようにするとかさ。何百人も登場人物がいるような本を読むのは大変なのだよ・・・)

今回、携帯(iPhone)と、アンドロイドタブレットの両方にアプリを入れてみたんだけど、Kindleアプリと同じように、別機材で読み勧めた分もお知らせが入る。(●●ページまで読んでましたが、そこに飛びますか?的な)

ただ、付けた注釈は別機材には同期できないっぽいのが少し残念。。(´・ω・`)
あっちで読んだりこっちで読んだりするとメモがまとまらないので、機材を絞る方が美しいかもしれない。
そしてそして、収集した単語は、なんとエバーノートに出力可能なようです!まだ試せてないんだけど、とりあえず出力前画面はこんな感じ。↓

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一番下が出力用ボタン。
うまく出力連動できれば、調べた単語で独自の単語帳が作れてしまうんだぜ。
すごい!キンドルとかもこういう機能はあるのかな?(単語を調べる事はできるのは知ってるけど、出力とかできるのか??)

まだ2日程しか使ってないけど、とりあえずすごくいいです。ちょっと世界が変わりそうな予感。
興味ある人はお試しあれ!

あ、でも日本からだとどうやって支払うのか知らないや・・・。
紙の書籍は普通に海外通販的に購入している人もいるみたいだし、多分電子書籍も買えると思うんだけど、安い本から試してみる方が安全かもです。

ゴールドリストメソッドが辛い話

やっと紅楼夢のレビューを書いたぜ。辛かった。すぐに横道にそれるせいで、めっちゃ時間掛かってもーた。
私、小学生の頃読書感想分が極めて苦手だったんだけど、こういう風に書けばいくらでも書けるんだな。話が膨らみすぎて減らすのに苦労したぜ。

ところでゴールドリストメソッドが辛い話。
今HSK5級の単語帳からいまいち意味を把握しきれていない物を載せていってるのですが、辛いー。(TдT)
すっげー頭が疲れる。
1ページの20個書くのにもすごく時間が掛かるし。
概念的な単語が多いので例文を選ぶのにも時間が掛かるし。
完全に使えない単語もそこそこあって、よく5級で高得点取れたなぁと逆に感心とかしてしまう。
HLへの追加、全然終わる気がしない。。。(TдT)
ゴールドリストじゃなく、普通にマップ式のボキャビルに逃げたくて仕方がない。
もしかして、単語帳になってる分は、マップ式でやっちゃっていいんじゃないの?ともやもやして仕方がない。
でも始めたからには、効果が出るか出ないか分かるまではやらねば。

「运输」とか、私の人生で使う事あるのかよ!と思いながらも今日書いた。
そう、使わないと思われても使う物なのです。多分、タランチュラよりも使うと思うから(TдT)
・・・んんん???ホントか?私人生で、日本語で「うんゆ」って口に出した事あるか?タランチュラは絶対言った事あるけど、「うんゆ」なんて怪しいもんだぞ??うーん。。。うーん、D1でカットするか・・・

レビュー:紅楼夢(北京語言大学の学汉语分级读物)

紅楼夢(全4冊)のレビュー。

f:id:liangmei:20180329022122j:image

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おすすめ度 ★★★★★
ストーリーの面白さ ★★★★★
学汉语分级读物シリーズ 第2級(800字)レベル
おすすめレベル 中級~、HSK5以上
ページ数 80P程×4冊
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ここ1週間程ドハマリしていた紅楼夢のレビューです。
「おすすめ度★5、面白さ★5」はもしかして初めてなんじゃないか?
いやー、ほんと、これはハマりました!
なんで紅楼夢が日本でマイナーなのか不思議に思う程の面白さ。
もともとはかなりの長編大河小説なので、当たり前ですが、このペラッペラの4冊ではかなーり物語が省略されています。
ただ、原文と見比べると意外な程同じ文章で載せてある部分もあって、全編を完全に書き直したというわけでもなさそう。
原作は18世紀の作品なので、簡単な現代語で短く書き直したんだろうと勝手に思っていたけど、どちらかというと、いらないところを大幅にカットして、載せているところは意外と原文に近い表現で載せているっぽい。なので、その分難しい!
(一応、少しネットに出ていた原文と、中国発行の青少年版とも見比べて、確認済み。青少年版の方が、私が当初持っていたイメージに近い。)
出てくる人物も非常に多いので、話に付いていくのもなかなか大変。さも重要そうに登場した人物が、その後全く音沙汰なしになり、後でどうなったのかと思ってネットで調べたら、カットされていた部分で死んでた、とか。。(苦笑)
まぁ短縮版だから仕方ないんだけど、後からネットで原作の細かいあらすじをチェックしたら、「もうちょっと吟味して話を入れ込んでくれてても良かったかも」と思ってしまった。。
まぁでも面白おかしく楽しく読めたので(マジ泣きもした)、多読への取っ掛かりとしては十二分におすすめできる本です。
紅楼夢」の原作自体が持っている力が引っ張ってくれます。
(ま、嫌いな人はだめなんだろうけど、それは仕方ない)

■レベルについて
紅楼夢の4冊は、北京語言大学の学汉语分级读物シリーズの第二级(800字レベル)。
このシリーズは3つのレベルに分かれていて、レベル2というのは真ん中なので、読む前は正直余裕だろうと思ってたんだけど、実際は相当難しい。

私基準(HSK5級)で申し訳ないが、かなり分からない部分があります。話には着いていけるけど、会話の細かいニュアンスや本当に言いたい事が分からなかったりする。
古典だから難しいのか、ちょっとまだ分からないんだけど、通常の「SVO」的な文法解釈では意味がつかめない複雑怪奇な言い回しがしょっちゅう出てくる。「名詞名詞名詞」みたいな。。「え?どう解釈しろと?」と。(苦笑)
以前私がいくつか読んだレベル別読み物は、全て北京大学の「汉语风」というシリーズだったんだけど、今回の紅楼夢との比較で言うなら、汉语风の4级(1100レベル)の方が圧倒的に簡単で、普通に読めます。

そこで疑問になるのが、「800字」という表現。よく見たら、単位が「字」なんだよね、このシリーズ。「汉语风」の方は「1100词」と、単位は「词」。
漢語風(中国語で書くのがめんどくさくなったので、以後日本の漢字)はどうやら単語数で数えてて、北京語言大学のシリーズの方は「漢字数」で数えていると思われる。
つまり、単語数で言うと圧倒的に北京語言大学の方が多そう。
ちなみに、子供向けディズニー本なども、「漢字数」で制限されているようなので、中国人にとっては、漢字の数が問題であって、単語数は二の次という事かもしれない。
外国人にとっては、やはり「単語数」がメインの問題になる訳だけど、まぁこのシリーズはそれが基準ということだと理解しておく必要がありそうです。
800字の場合の単語数がどれぐらいになるのかが気になるところだけど。。

紅楼夢という小説についてのもろもろ考察
ところで、原作の方の紅楼夢について。
中国4大名著と呼ばれている物は、三国演義水滸伝西遊記紅楼夢の4つなんだけど、紅楼夢のみが何故か日本ではほぼ無名なのですな。
私はそこそこ文学少女だったけど、中国との関わりができるまでは全然この本のことを知らなかったし、普通の日本人はなかなか知らないんじゃないかなぁ。もったいないことです。
私の場合は、仕事で中国に出張で来ていた頃に、中国人の友人が子供用の紅楼夢を読んでいて、この本の事を教えてくれたのがこの小説を知る事になったきっかけ。「これを読めば中国人の考え方が分かる」と言われたのがすごく印象に残っている。
今回読んでみて、「中国人らしさ」というよりも、「人間らしさ」がよく表現されていると思った。
現代日本人から見たら、あり得ないような極端な行動をする人達ばかりだけど、極端だからこそ面白く、分かりやすい。紅楼夢が面白い理由は、キャラ立ちにあると思う。
登場人物に、とにかく癖が強い人が多いのだ。
主役級の黛玉ちゃんからして、病弱な絶世の佳人という設定のくせに、性格はイジけてるし、しょっちゅう逆ギレするし、意地っ張りだしすぐ泣くし、かなり強烈!(周りに実在したら、確実に超うざい)「これ、普通に可愛い性格じゃだめだったのか?」とちょっと思ってしまうぐらい性格が捻じくれてる。
他の「性格キツめ」の女性に至っては、「烈女」という単語がぴったりだし(苦笑)
男性陣は、とぼけてたり役立たずだったり阿呆だったり、・・・ま、男性陣は大体イケてない。というか初期の方で、「あの一族の男性はイケてない」って断言されてるし。
そんな人たちの物語なので、起こる事件も強烈。
唐突に怒り出したり泣きわめいたりすぐ死んだりするから、感情の変化について行くのも大変で、「きっと省略され過ぎて意味が分からないんだな」と読みながら思ってたんだけど、後からネットでチェックしたら、どうやら原作の時点でそういう話だった(笑)
突っ込みどころも多いし、自分とは共通点も何もないような人達の物語なのに、いろんな登場人物に共感できて、面白おかしく読めてしまうのがすごい。
作者が男性なのが不思議なぐらい、女性キャラの心情もよく表現されている。・・・意味不明なキレっぷりや、極端な冷酷さもあるけど、読めば共感できるキャラが誰でも見つかるんじゃないかな。
主人公の宝玉はとぼけてて優しくて大好きだし、黛玉の意地っ張りな逆ギレっぷりにも共感できるし、王熙凤の強さや悪どさも理解できるし、尤三姐の潔さも好ましい。
人の持つ感情が濃縮されて表現されてる感じ。

レベル別読み物ごときでこれなので、原作をそのまま読めたらどんなにいいだろうと思わずにいられない。

中国では大量の紅楼夢が各社から発行されていて、簡単に書き直された「青少年版」とかいうのも大量にあるので、今度はそちらを読んでみたいなぁ。
現地の小学生レベルなら、辞書を引き引き読める・・・かも??
でもいつかは原作!(もしくは、大人向け現代語版)

ちなみに、その後の調べで、中国人なら原文をそのままでも読めるみたいなので、我々にとっての「源氏物語」などと比べると、原文の時点で遥かに現代語に近い言葉で書かれているみたい。源氏は1000年経ってるし、紅楼夢は300年程なので、その差かな。
いつか原文を読めるといいなぁ。

それか、きっぱり諦めて、次回帰国時に日本語版を買って読むか?

・・・教材レビューの筈だったのに、読書感想文になってしまった。(´・ω・`)
これでも3日以上掛けて書いたので、もうこのまま載せておくことにする。

近況 2018/03/29

ゴールドリストメソッド、590まで書いた!
明後日からは減らし1回め(D1)に入るので、ちょっと楽しみ。すっげー忘れてるんだろうけど。(-_-)
ちなみにヘッドリストの方は、書いてた元ノートが最近のところまで来たので、一旦ストップして、HSK5級でもれてた単語を書くことにした。
以前一通りアプリで見たんだけど、1回回しただけだから、やはりちょこちょこ覚えていない単語がある。けど想像より悪くない!ぱーっと単語帳(市販の奴)をめくってみて、「全然意味が想像もできない」という物は10%もなさそう。

しかし、音を完全には覚えていない物を、どれぐらいHLに含めるかが微妙なところ。
例えば「制度」。文字で見ればすぐに分かるけど、zhiduって言われたら多分聞き取れないと思う。この辺をどうするかだなぁ。今日のところは、書いたり書かなかったりしている。どちらかに決めないとなぁ。(´・ω・`)
とりあえず漢字を見て分かるようにしてもいいんだけど、音を覚えない限りはダベリで使えないし・・・。最近は通訳を使わずに仕事上の大事な話(しかも実作業ではなくもっと概念的なこと)をすることが多いので、やはり難しい単語も使えるようにしていかないと。
大事な話をしてる時に、「それどういう意味?」とか聞けないんだよねぇ。(´・ω・`)よっぽどの時は「ちょっと待った-!」って聞くけど。普通は「え?」って言ったら、もう一度「ホニャララ。でさー、ホニャララだからどーのこーので」って繰り返してくれるんだけど、いや、繰り返されても知らない単語は知らないんだよね。。。けど、流れに乗って話してる時は、それ以上繰り返して聞けない事も多い。(¯―¯٥) とても多い。
やはり音も覚えないとなぁ。でもそれを完璧にしようとすると、いつまで経っても新しい単語を増やせない気もするし・・・。どの辺を狙うか、むずい。
それにしても、昨日まで、カメレオンとかピラニアとか生き埋めとかゾンビとか書いてたのに、今日になったら突然、逐步やら制度やら总裁やら主張やらと書いていて、その温度差がちょっとおかしい。
そういえば6級をやるつもりだったのに、つい基本固めに走ってしまって、5級の単語帳を始めてしまった。
6級単語に入れる日は遠そうな・・・。
とりあえず6級はマップ式のボキャビルでしばらくやってみようかなぁ。マップ式は、書かない分時間が短縮できそうだし。
声も出るようになってきたし、そろそろ音読も再開しないと。