ヨシコの中国語学習記録

英語上達完全マップの要領で中国語を学習してみる記録

中国語の発音の話 声調について考えてみる回

中国語発音の難関の一つ、声調。
(いや難関なの?よく分からないけどキャッチーっぽく書いてみただけ)

どうなんですかね。声調って難しい??
実は日本人中国語学習者の方から「声調をよく間違えるのだが、どう練習したらいいのか」という旨の相談を頂いたので、改めて声調について考えてみる。

個人的には、難易度でいうと、難しくはないと思うんだよね。音の高低を4つに区別して音を出すだけだし。広東語だと、上中下の区別があって9種類になるから難易度が上がるけど、普通語は4種類しかないし、多分8割ぐらいの人なら習えばすぐに「できる」ようになるよね。
ご相談の方も、「間違える」と言っていたので、「できるけど間違える」という事であり、「そもそもできない」ではないので、できてはいるんだよね。
・・・何言ってんですか、っていう日本語になってるけど。
つまり、「(技術的には)できる」のだが「ちゃんと覚えていない」。
・・・ということで、問題の核心は「どうやって覚えるか」なんですな。うん。

ちなみに、難易度ではなく「重要度」で言うなら、中国語でのコミュニケーションの上で、声調の重要度はかなり高いと思っている。(他の外国人話者の中国語を聞く時に、声調ができてない人(欧米人に多い)の中国語を理解するのはかなり大変で、「え?」「え?」って何回も聞き直す事になる。)

日本語には音の高低で言葉を区別する概念があるので(なんだっけ、アナウンサーが使う辞典があるよね。声調が記されたやつ。そして、外国人が学ぶ日本語の教科書には、ちゃんと日本語の声調の説明が書いてある。)、日本人にとって、中国語の声調は思っているよりも理解しやすいのである。だってすぐ分かるし、すぐできるやんね。
なので、「声調は難しい」「声調は日本語にはない概念で日本人にはわかりにくい」と思っているなら、それがそもそも間違いだったりする。単に「覚えられない」だけなのであるww
なので、まずは自分に言い聞かせよう。「日本語にも声調はあるから、中国語も同じである!我々には楽勝なのだ!!」と。(ちなみに英語は「高低」ではなく「強弱」の言語なので、英語ネイティブには中国語の声調はもっと意味不明なはず)

特に関西弁ネイティブは、関西弁と標準語の差に敏感で、比較的そういう違いを聞き取る事に長けている、多分。相手が話す日本語について、一語でも発音の高低を間違えたらすぐに「関西ネイティブじゃないな」とわかるレベルで音の高低に敏感なので、同じように中国語の声調も認識できる。・・・と思ってちらっとぐぐってみたら、たくさんの人がやはり関西弁と中国語の相違や、関西人のアドバンテージについて書いていた。やっぱそうだよなぁ。
というわけで、関西人ならますます楽勝である!

・・・そこで、「覚えられない」件。
確かに、「発音(声調除く)は覚えているのに、声調だけ忘れた」という事が頻発するのは事実です。私もめっっちゃあります。
ネットで「発音が完璧で声調だけ抜け落ちているのはありえない」という主旨の事をどなたかレベルの高い人が書いているのを見かけた事があるんだけど、私は「いや、それ全然起きるんだよ・・・」と思っている。
声調はとにかく覚えにくいのである。理由は分からん!声調が簡単か難しいかと関係なく、「覚えられない」については、多分中国語を勉強している外国人はほぼ全員そう思ってる。多分。

で、どうするかなんだけど、一応その方にもお伝えしたのではあるが、そこそこ中国語をやっている人で、「你好」の声調が例えば「ni4hao4」みたいになる事は多分ありえないよね?それって結局、何回この言葉を聞いたか、何回自分が言ったか、が答えなのではなかろうか。
「1回で覚えられなくても、1万回聞けば覚えますよね?」って話で。
1回とか3回とかで覚えようとして「覚えられない」とか嘆かなくてよろしい。普通の人間にそのような能力はない。初期設定で目標を1万回に設定すれば、嘆く暇がなくなっていいよね?・・・と思ったけど、ちょっと体育会系過ぎるので、少なく見積もって100回かな。もうちょっと甘くするなら30回。これ以上は下げられん。
というわけで、「どのようにして限られた時間の中でこの回数を増やして行くか」というのが問題のコアなのである。

長くなって来たので、次回に続く。
(回り道し過ぎて、「そんでどうしたらいいの?」というところまで辿り着かずに気力が果てた・・・)