ヨシコの中国語学習記録

英語上達完全マップの要領で中国語を学習してみる記録

中国で投資に悩む話(2)

前回の続き。

そして予約当日。
友人と銀行前で待ち合わせて話を聞きに行った。
ざっくりと再度商品について説明してもらい、約款(中国語分からんけど、友達が要求してもらってた)をもらって、有無を言わさず「じゃあ検討しますね~」と付近の茶店へ。

検討したのは、低リスクの固定金利の方のみ。
もう一つの予定利回りがあって変動する方は、友人一顧だにせず「こんなのは検討する必要もない!」だそうで。。ですよね〜。。既に類似商品を持ってるとか秘密だぜ。。。

そして、問題の固定金利の方をパン屋のイートインで喧々諤々と相談する我々。
■まず金利・・・そもそも3%なら南京銀行の方が高い。(友達のお母さんが最近いろんな銀行に問い合わせて、一番利率が高かったのが南京銀行だったらしいwww)
■年数無期限で複利で回るのが定期とは違う。実はこれがほぼ唯一の利点である。
・・・だがこれは経済が今後今より悪くなるなら、という前提下でのメリット。もし3年後とかに金利が今より上がるなら、3%で固定されちゃうのはデメリットになりうる。
■支払いが1年1度の5回払いなので、後半に必要なお金を一旦とりあえず他商品に突っ込んでおく事もできる。私の場合なら、今持っている定期預金が今後毎年のように満期になって出てくるから、順繰りにこちらに入れ替えて行くことができる。もしくは、とりあえずそこそこ高額で保険を確保して、働いてお金を貯めながら先の利率を確定しておく事ができる。
・・・これまた今後経済が悪くなる前提でのメリット。
しかも、今後働きながら貯めなきゃいけないほどの額をこの商品に突っ込みたい気持ちは全くなく、既にある余剰資金のみで購入金額を決定すると思うので、5年に分けて支払う意味はやはりなく、またしても「一括で定期に突っ込む方がいいのでは?」となってしまう。
結局は、3年後とか5年後に、3%がオトクといえる状況になっているかどうか、がミソかもしれない。
■一度買ったら5年以内に解約するとものすごい損をする。損益分岐点は5年目なので、そこまでひどい商品ではないけど。。(もっとひどいのをいっぱい持ってる私・・・)結局のところ、3%程度の利率に危険を犯す意味がなく、安心安全で同程度の金利で保証がある定期でいいじゃん、となる。(これ書くの、一体何回目よ・・・)
■商品を扱っているのは実は銀行ではなく、別会社である
これまた、まぁまぁなデメリット。友人が言うには、もしこの商品が提供元の倒産などで継続不可能になった場合に、銀行が全く知らぬ存ぜぬという態度になる可能性が高いということ。以前それで騒動が起きた事があるらしい・・・。
■商品を提供しているのは別会社ではあるが、まぁまぁな大手で、格付け的には安全っぽい
商品を提供している会社をその場で検索して調べたところ、中国郵政関連の会社らしく、一応簡単に潰れたりとかはしなさそう。
■銀行のアプリと完全に連動しているので、時期が来れば銀行アプリ内で取り崩しの手続きなんかもできるので、いちいち窓口に出向く必要はない。
これはメリットだけど、例えば10年後で考えると私のパスポートがまた切れているので、なんだかんだで結局窓口に行く必要はあると思う。

・・・これぐらい検討したあたりで、友達が「あれ??これ、なんで3%なのにこんなに利潤が少ないんだ??」と言い出した。
そして、もう一度1年1年バラバラにして計算し直してみると、なんと、6年目の利息が1年分の利息しかない!!・・・この説明では意味が分からんな。
説明しよう!!
仮に1年に1万元ずつ、5年で支払うとすると、最終的な支払い価格としては5万元。だが利息としては、1年目の1万元は、5年目の時点で既に5年分複利で回った事になる。つまり3%固定利回りなら、最初の1万×1.03×1.03×1.03×1.03×1.03で、6年目には11592元になるはず。
2年目に支払った1万も同じ計算で、1万×1.03×1.03×1.03×1.03=11255、、、と順々に計算していってみると、・・・全く足りない!資料をよく見て自分で計算した結果と比較してみると、実は前半5年には全く利息がついてないのだ!
どうやら5年分支払った後にやっと3%で複利が始まる、という仕様みたいだった。。。。。。。Orz
ちょ、それ・・・。
「詐欺やん!!!」と叫びたくなるレベルである。いや、多分二人で叫んでたと思う・・・。
最初は友達の言ってる事が分からなくて「はぁ?複利で3%なんだから1年ごとに計算したってダメだって」とか言ってた私であるが、だんだん意味が分かってきた時には、多分顔が引きつってたんじゃないかと思う。
。。。いやほんと、友達に相談したことが今回の勝因だよね!そして、その日たまたま予定がなかった友達が来てくれて本当に良かったよーー。
この商品、結局のところ、5年かけて貯めて、その間は解約させず(できるけどものすごく損をする)、5年後からやっと3%の金利が始まり、5年後以降も20%ずつしか取り崩しできず、最低でも10年目までぐらい待たないと自由に解約できないという、なんというか、かなり微妙な商品であった・・・。Orz

「必要ないと思うよ。南京銀行の定期にしなよ」とずっと言っていた友達は正しかったのだ。
「そういう長期のは、まぁ詐欺だね。検討する価値もない」と一刀両断にした同僚は正しかったのだ。。

3%固定ならまぁありなんじゃないの?と思っていた私はただのあまちゃんでした。。。(-_-)

思うに、我々日本人はさぁ、ほら、「0.001%」とかいうあまりにも桁の違う数字を見慣れ過ぎてて、3%とか見ると、「これはお買い得なんじゃ??」とついつい思ってしまうんじゃなかろうか。www

投資、マジ恐ろしいわ。
(でも日本にいたらNISAでいろいろ買ってたと思うけど。)
みんなも注意するんやで〜〜〜!

そんな訳で、国慶節後に南京銀行に行って口座開設できるかやってみようと思います。
10月も3%の定期が残ってるといいなぁ。。

それでは銀行関係の中国語を。
银行
经济
开户・・・口座開設
产品・・・商品、製品。(金融商品にも使える)
定期
活期・・・普通預金
利息
利润
投资
理财・・・これよく使う言葉なんだけど、あまりぴったりな日本語がないような気がするんだよね。辞書には「財テク」って載ってたけど、むしろ投資商品とか、投資全体を指す事が多い気がする(投機ではない、堅実な投資の方。年金形式で受け取れる保険とかも含む)。個人的には、定期預金は含まないと思う(銀行アプリでも別になってるので)。
赖掉・・・借金を踏み倒す
破产
保险
本金・・・元本、種銭
保本・・・保证本金の略かと思う。元本保証の意味。
资金
赔・・・損をする

よく使うのはこんなところでしょうか。
漢字も意味も同じのは日本語省略で。
そして改めて銀行アプリでいろいろと見ていると、日本みたいな「定期か普通か」みたいな2択ではなく、各銀行がかなりいろんな商品を展開しているっぽいのが分かって来た。
定期と普通預金のいいとこ取りみたいなのもあるし、証券会社の口座みたいに普通預金においておくだけで自動で投資して普通預金以上の利息がつく機能がついてる銀行もある。
定期でも、一部取り崩しが自由にできて、引き出した部分にもちゃんとそれまでの利息がつく商品があったりとか、よくよく見ると意外と自由度が高かったりする。
そして、マルチマネー口座も当たり前だし(10年前には既に普通だった)、外貨購入も中国人ならアプリで超簡単。(外国人は大変だけど)

どうなんだろう、ちゃんと比較した事がなかったけど、意外と日本より高機能だったりして???