皆さんこんにちは。お久しぶりになってしまいました。
「コロナは大丈夫か」とお気遣い下さった読者様には感謝しかございません。
私は元気です。
事がありすぎてどこから書いたらいいのか分からないので、簡単に時系列で書いてみたいと思います。
3/10（木）
会社で普通に残業して家に帰ってみると、なんと自宅の小区が封鎖されていて中で行列ができている！
とりあえず「ここの住民なんだけど」と言うと入れてもらえたので、まずは家に帰る。（思考停止で）
その後、この日一緒に残業していた同僚Zが前日に別会社に遊びに行っていて、その会社で感染者が出たと聞いてビビる。
・・・が、こちらでは強制検査の時は誰かが直接玄関までやって来てドンドンドアを叩くのが通例なのと、夜10時から並びたくない気持ちで、とりあえず並びには行かず、知らぬ存ぜぬを決め込むｗ
3/11（金）
在宅ワークになる。
同僚D君宅は正式に封鎖されて、また夜10時からの一斉検査。
日本人や外国人の友達から「上海市民全員をスクリーニング検査するらしい」という噂が出だしたのがこの時期。（まだ半信半疑。だってあーた、人口2400万人とかなんだぜ？コロナで人が減ったかもだけど、それでも2000万はいるでしょうよ。）
3/12（土）
大家からの連絡で、「無料でPCRしてもらえるからあんたも行きなさい」と言われて、最寄り駅付近でやっていた検査会場に見に行くが、列がひどかったのと、どうやら強制ではなかったのであっさり諦めて、食料を少し調達して帰る。
3/13（日）
会社からの通達で次の週が在宅ワークになる。
3/14（月）
在宅ワーク。自前のPCで乗り切ろうと試みたが、スペック的に仕事がはかどらないのと、会社のオンライン資料を自宅のPCでは見ては行けないという会社の守秘義務ルールがあったため、上司命令で会社のPCの郵送を手配してもらう。
3/15（火）
小区が外部からの荷物配達の受け入れを拒否。
せっかく朝に届いた会社のPCは区画の入り口外までしか持ってきてもらえず、残り100メートルぐらいを自前で3回も運ぶ羽目に。
昨日まで普通に配達してたのに、よりによって私のPCが届いた日からこれかよ、と心の中で天（と上司）を罵る。
そしてITよ。なぜ箱を3つにばらした・・・。せめて2つにまとめてくれてたら私はもっと楽だったんだ・・・。
でもエレベーターがある建物に住んでて良かったよ～。
もし1週間で封鎖が解除されたら箱を開けても無駄だし～、としばらく放置されていた様子がこちら。まじで箱デカすぎやろ。
3/16（水）
自分のPCで在宅ワーク。もちろん仕事は捗らない。
というか、ゴミ仕事（他社商品や映像作品を見てスクリーンショットを500枚取るという謎の資料作り。でも我々の本業とは全く関係がないし、誰も必要としていない）をさせられていたため、だだ流してのYoutube映像を5秒に1回自動的にスクリーンショットを取るシステムを構築して乗り切る。
大家さんから「金曜朝から封鎖でPCR検査」と連絡が来たので、怖くなって食料調達に出る。長期になるなら日本食の方が保存が効きやすい気がして、高島屋まで出向く。（なんだろう、納豆とかおにぎりの元と米さえあれば相当生きていける気がしてｗそんなことない？）
高島屋は普通に営業してて助かったんだけど、地下スーパー以外はほぼ人がいなかった。
気候はよく、見事に花が咲いておりました。
↓これはよその小区。うちと同じく入り口までしか配達員が入れないシステム。
↓気分良く帰ってくるとこれ。大量の防護服スタッフがいて何かをやっています。。
感染者が出ると一気に封鎖される筈なので、この対応はこの建物に多分濃厚接触者がいたんじゃないかなぁ。
3/17（木）
天気が悪かったのと、在宅ワークで体を動かさなさすぎて、逆に体調不良に陥り寝込む。ｗ
3/18（金）
噂通り封鎖開始。
朝から隣の小区が一斉PCR検査をしてる声が聞こえてたけど（拡声器で「下まで降りてきて検査を受けてください」と放送してるのがうちまで聞こえてた）、うちは一向に始まらず。昼過ぎに下まで様子を見に行ってみたら、建物ごと封鎖されていて出してもらえずｗ さすが中国。
とりあえず「検査でしょ？一棟ごとにやってるから、まだだよ。多分30分後ぐらい」という情報を得て部屋に戻る。
結局夕方4時頃からスタート。
こんな感じ。
個人的には、スタッフさんの手際と、大量に検査をさばく事のできるシステムに大感動。
中国のPCR検査は携帯必須で、身分証番号なんかの必要事項を携帯で入力すると、検査用のバーコードが表示されるので、それをスキャンしてもらって検査を受けるんだけど、外国人の入力にはバグがあって自分での入力が難しく（日本人の友達からその情報をもらっていたのと、自分も同じ目にあったため）、私もその場でボランティアと思しきスタッフさんに話したら、変わりに入力してくれた。多分、お年寄りでそういうのが分からない人とかに備えて大量にボランティアが投入されていたんだと思われる。
↓これはスタッフさんが私のために入力してくれたもの。自分の携帯で撮ったこの写真をスキャンする事で、ちゃんと認識されてました。
中国はもとから人海戦術が得意な国だとは思ってるけど、多分この2年で培われた経験が生かされてるんだろうなぁと思った。
列に並びながら入力していたので、一切無駄な待ち時間なしで、実際に並んだのは5分ほど。行き届いてて無駄がなくてすごかった。
（ちなみに、あとでどうすればバグを回避して登録できるかを書いたFAQを発見したので、必要ある人は連絡かコメントをもらえたら教える事ができます。もう今さらだと思うからここには書かないけど。）
3/19（土）
在宅ワーク後初休日。嬉しすぎる。
在宅ワークかなり過酷やわ。
昔フリーの自営業でやってた時は自宅作業も全然平気だったのに、なんで今はこんなにつらいんだろう。時間的に変に拘束されてるのが辛いんかなぁ。
あとは今の机と椅子が全然仕事に向いてなくて体がつらいのもある。
この日は2回めの検査。前日と同じく4時ごろスタート。まぁこちらも慣れてきてて、1回目の時みたいな緊張もなく、心安らかである。
3/20（日）
もしかして日本でも上海の様子が報道されてたりして親が心配してるかな？と思ったので実家に電話してみる。
やっぱり「ものすごい感染者数」みたいに誤解していたので、誤解を解くべく頑張って説明してみたが、効果のほどはよくわからん。
全員検査での数百人の感染者（無症状が大半）と、日本みたいな「熱が出て4日してからやっと検査」の数を同列で比較したらいかんのだが、わかってくれたんかなぁ？？なんか同じ基準で「感染ひどいんやろ？」と言われるとイラッとするのはなんだろう。
ことコロナ対策に関しては中国は世界トップレベルだし、今でも感染症としてちゃんと対策してる数少ない国なんだけど。
日曜夜になるまで会社からの通達はなかったんだけど、通達が来てみたら「火曜までは在宅ワークとします。水曜以降は状況を見て決定する」という超楽観的な内容。
いやいや、うちのチーム、5人中4人が封鎖されてんのに、なんで水曜に出勤できんだよ。
そこで、同じく楽観的な同僚Z君、「ほら、僕と同じ考えだよね。僕も来週あたり出社できると思ってるんだよね。根拠はないけど」なんて言い出す。
楽観的ではなく頭が回る同僚L君は「今日うちは解除されたから、速攻で6日分の食料を調達して来た」
3/21（月）
今週も在宅ワーク。
用意周到な同僚L君宅は、今日から14日の封鎖が決定。多分内部に感染者がいたんだと思われる。
そして、対象的に楽観的なZ君は、朝の定例MTGで「家の食料がなくなった。空腹で寝るのが辛い」とかほざき出した。ええぇぇ。君んちまだ封鎖3日目じゃん・・・。なんで準備してないんだよ。どんだけ楽観主義なんだよ・・・。
・・・私は思わず無言になってしまったが、みんなは「デリバリーはどうなの？」「カップ麺ぐらいは用意してあるんでしょ？」「どこどこの配送サービスはまだ使えるよ」「数日後にしか届かないかもしれないから早く注文しなよ」とすごく親切だった。
優しいなぁ、君たち・・・。
私は内心、「お前、嫁と子供もいて、自分の車もあるのに、なんで備蓄ぐらいしてないんや！！この楽観主義者め！」と思っていた。
こういう時に人って本性が出るなぁと思う。いろんな意味で。
ウクライナに募金はできても、数キロの近距離にいる同僚を助ける能力は残念ながら私にはないのであった・・・。なんか象徴的だわ。
だってお互い封鎖されてるんだもの。orz
そして、「2回検査が終わったのにまだ封鎖が解除されないなぁ。一体いつになったら解除されるんだろう」と思っていたうちの小区は、今日また再度の2回検査が決定しました。多分うちの地域全体かな。
やれやれ。Z君ほど食料に切迫はしてないけど（多分あと1週間ぐらいは余裕。栄養はないけどｗ）でもやっぱり早く解放されたい。というか、一度買い出しに行きたい。。（切実）
さてさて仕事の話。いい加減逃げていても仕方がないので、本格的に会社のPCを組み立ててみたら、この間まで普通に使っていた自分のマシンのはずなのに、何故か再起動ばっかりして動かないｗｗｗ
・・・仕方ないので、箱を開けてちょこっと修理したらちゃんと動くようになってしまって仕事ができる環境が整ってしまった。我ながら、問題解決能力が高すぎる。
で今ココ。
PCR検査の細かい話はまたそのうち気が向いたら書くかもです～。
明日も封鎖とPCRと仕事だ。頑張ろう。
