ヨシコの中国語学習記録

英語上達完全マップの要領で中国語を学習してみる記録

コーヒーブログ2023−3 ブリッカの話

本日はブリッカについて書いてまいります。
昨日届いたばかりなので、まだまだ使い込んだとは言えない状態だけど、ちょうど端午節の休みで、昨日今日で何度も抽出して少し使い方が見えてきた部分もあるので、まだまだ初心者ではありますが、感想を書いてみたいと思います。

まず中国で発売されているブリッカについてちょっと背景を。
ブリッカは、普通のモカポットとは違って圧力を強めにかける、いわゆる中国で「双阀」(阀というのは阀门=バルブの略と思われるので、ダブルバルブぐらいの意味と思われます)と呼ばれるタイプのモカポット。
この双阀という概念、多分日本語にはまだないんだよね。つまり、そんなカテゴライズすらあるぐらいなので、実際購入の際の選択肢も実は日本よりも多いです。

ビアレッティのブリッカの場合、まずは中国では色がなかなか豊富で、5色展開で販売されてます。色の選択肢が多いのは選ぶのがかなり楽しい!

そして中国では、ビアレッティ以外にも中国のメーカーが同じような圧力をかけるタイプのモカポットを独自で製造販売していたりもするので、ビアレッティ以外の選択肢も実はあったりします。
中国って、コーヒーの歴史は浅いけど、コーヒー好きの人たちが頑張っていろいろ開発している感じで好印象。タイムモアとかも元々はそんな感じだし。

さてブリッカ本体についてですが、私が買ったこちらはブリッカとしては第3世代にあたります。

第1世代と第2世代は、下部のタンクの色が変わったのが見た目的な大きな違いなんだけど、第3世代はバルブ形状が変わったので、抽出がだいぶ変わったはず。
こちら、同僚の手持ちの第1世代。

中のバルブ形状が特徴的です。
最近は成功率が上がったと聞くけど、ほんの最近まで失敗率9割を誇っていた暴れん坊。www

実のところ、普通のモカエキスプレスでも十分満足してたのに、今回新たにブリッカの購入に踏み切った原因は、同僚の失敗談を聞いてるうちに自分でもやってみたくなったという好奇心が大きなウエイトを占めていたりする。w
「9割失敗てどゆこと!俺にやらせろ!」と思っちゃうよね、やっぱり。
もともとブリッカの存在は知っていたのもあるけど、そんな感じで好奇心がめっちゃ膨らんでしまい、ちょうどセールだったのもあって衝動買いですw

さて商品が届いたので、まずはアルミ製品の準備をします。
普通のやり方は、「最初はコーヒーを何度か淹れて、飲まずに捨ててね」です。コーヒー豆が勿体ないなら、ただの水でもいいです。
・・・なんですが、私はちょっとマニアックに、最初に一気にアルミの酸化被膜を作ります。
一旦洗剤で洗った後に、米の研ぎ汁等でモカポット自体を茹でてやります。そうすると、見た目で分かるぐらいはっきり酸化します。そこまでせずに通常使用を続けているだけでも、徐々に酸化被膜は作られるようですが、この方法の方が、後からアルミが黒ずむのを防げる気がするんだよね。まぁ黒くなっても支障はないと言われてるけど。
最初に持っていたムッカの手入れが悪くて、後々ポットの中が酸化してすごく汚くなった経験があるので、ちょっとだけ最初に頑張るようにしているのです。
ゆーても、普段の使用後にすぐに乾かす事の方が多分大事なんだけどね。

今回の手順としては、洗剤での洗浄→少量の米と一緒に茹でた後に、一度そのお湯を使ってコーヒー豆を入れずに抽出を2回、それから普通の水とコーヒー豆を使って抽出を1回しました。

↑洗浄中。

↑こちらもコーヒーを使っての洗浄中。すでにクレマもどきも綺麗に出ています!

では洗浄終了という事で、満を持して、正式に第1回目の抽出!

おっ、出てきた出てきた!・・・からの、

ぐはっ!!!
・・・はい、失敗しました!!!Orz

一瞬にしてポットから溢れ出るコーヒーよ。。(慌ててたのでその瞬間の写真はない!)

(-_-)

な ん で や。。
準備段階では楽勝でうまく行ってたのに。。。Orz
同僚が言ってた失敗とはこのことか・・・。Orz
この手の失敗、普通のモカエキスプレスではあり得ないんです。
火にかけた時間が長すぎて空焚き状態になった事もあるけど、味はめっちゃ落ちても溢れたりはしないのがモカエキスプレス。
ブリッカの難易度が高いという話は本当だったんだな・・・。
しかも、味もなんだか美味しくない。。。正直、この1杯目を飲んだ時は「これなら普通のでいいじゃん。。」と思いましたさ。

ーーーここまでが昨日です!

さすがに1日で何度もコーヒーを淹れて飲みまくる気になれなかったので、(すでに4回抽出してたし)、諦めて2日目に持ち越し。

では本日、1杯目。
まずはG1で豆を挽いてみます。
昨日はC3sの方が使いにくい気がしたので、いつものG1にしてみたのですが、改めて注意して挽いてみると、めっちゃ引っかかる!
これ、昨日挽きづらいと思ったのはミル原因じゃないわ・・・。多分豆です。豆が若干浅煎りで、固いんだと思う。
そして、固い豆だと、G1がかなり使いにくい事を発見。使いにくい原因は、ミルの外側がツルツルしてること。今まで使ってた豆では気づかなかったんだけど、これは固い豆だとキツいわ。外側に滑り止めのゴムを嵌めたいとすら思ってしまった。

豆が挽けたところで、火加減にめっちゃ注意しながら抽出開始。

できたっ!成功です!
昨日の失敗から学んだので、抽出が始まって半分ぐらいの時点でもう火から下ろしてやりましたよ。。・・・ちょ、ちょっとだけ早すぎたかなw

お味はですねぇ、一応ミルク投入前にも味見したんだけど、モカエキスプレスよりは苦味が出てます。モカの時に感じた強い酸味はかなり弱くなってて、若干パンチのない味??その割にエグミも少し感じるし、これなら普通のモカでよくね?と正直思いました。まぁ飲めるは飲めるんだけどね。
なんだろう、豆の良さを引き出してない、とでも言いましょうか。

と内心で文句を垂れつつ、普通にガブガブ飲み切ってしまったので、2杯目を作ります!www

今度はせっかくなのでC3sを使って比較してまいりましょう。

同日同条件の豆で手挽き比較すると、C3sの表面のギザギザ加工がめっちゃ役に立っているのが分かります。滑らないから楽!固い豆には絶対いい!
そして、カップにセットして気づきました。これ、挽目を間違えたんじゃ・・・。
昨日は10クリックでちょっと細かすぎかなぁと思ったから、今日は11で試そうと思ってたのに、何も考えずにガリガリ挽いてしまった・・・Orz
一体どの設定で挽いたのか、すでに分からず。。でもまぁ見た感じこれでも出せそうなのでそのまま強行します!
ちなみに写真のプラスチックの道具は、ブリッカ購入時に販売店さんがおまけで付けてくれたもの。「こんなんいらんわ」と思ってたんだけど、使ってみたらかなり良かったww カチャッと上に置いて、バサーっと大雑把に粉をいれてクルクル〜っと回して平らにし、余った粉は別保存して次回使えば良いので、粉のセット作業が、以前よりもいよいよ雑にできるようになりました!想像以上の文明の利器であったw

そして今回はますます火加減に注意して抽出して参ります。
第一弾の「プシュー」が来たら火加減を最小まで落とし、第二弾の「ブシュッッ!!」まで我慢してから火から落ろします!火を止める、ではなく、下ろすのがミソです!火を止めるだけだと多分五徳からの予熱で溢れるのだ。。(この辺は各家庭のコンロの状況に依ると思う)

できたのがこれ!どやっ!泡が美しい〜〜!!
この泡は、クレマもどきです。エスプレッソのような本物のクレマではないんだけど、一応ブリッカのウリの一つでもあるので、泡ができるのはかなり正解なのです!
本日1回目の抽出写真と比べて明らかに泡の量が違うのがおわかりだろうか。
これは大成功と言って良いのではなかろうか!
そして味見。
「うまっ!」と思わず呟いたさ。
この豆の若干きつめの酸味が抑えられて、変わりにいい感じで苦味が足されて、モカエクスプレスの時に出なかった厚みのあるふくよかな味も出ている!酸味と苦味と厚みある雑味(とでも言いましょうか)のバランスがかなりよく、エグミもほぼない。
この淹れ方はほぼ正解に近いんじゃなかろうか!
この豆は中煎りで、見た目の色の濃さの割に苦味が弱かったので、モカポットならもっと深煎りの方がいいんじゃないかと思ってたんだけど、ブリッカならバランスを取れそうな感じがする!コーヒーの理論って複雑だなぁ。

以下、レシピでございます!
挽目は自分基準より若干細め(「中細」よりは、「細挽き」の範囲じゃないかな)、火加減は最初はできる範囲で若干強め(中火と弱火の間での強め。タンクの縁からはみ出さない火の大きさの範囲内で)、抽出が始まったら中国コンロでできるかぎりの弱火にして(日本の弱火よりは全然強い)、二度目のプシュっで間髪入れずに火から下ろす、
ですっ!!!
・・・なんだろう。「自分基準よりどーの」なあたり、誰の参考になるのかさっぱりですが・・・。単なる記録か。。

では、本日の分析と考察。
多分だけど、ブリッカの場合、そこそこ酸味の強い豆で細めに挽いても、酸っぱさが前面に出ず、苦味の方が出てくる可能性がある。
単に「濃厚に出る」だけでは説明できない味の違いがそこにある。
なんとなくだけど、モカエクスプレスよりも、もう少しだけ細く挽くのが合うかもしれない。
今日の粉が割と細かめだったからそう感じたんだけど、理屈的にも合うんじゃなかろうか?エスプレッソが極細の粉を使って強い圧力で一気に抽出すると考えると、普通のモカポットより圧のあるブリッカなら、普通のモカポットに比べてより細挽きにできるのでは??と。そしてほんの少し強めの弱火でなるべく早くお湯を通して、溢れそうになる前に弱火にして溢れないようにする、と、そんな感じの理論はあり得る気がするんだが、どうだろう??

今日の味の差は、一応はもしかしたらC3sで挽いた粉の特性の可能性もあるんだけど、モカポットでそこまでミルによる差が果たして出るかどうか。
モカポットってそこまで繊細な道具か??なんだか疑問を感じてしまう。
フレンチプレスみたいな、「お湯+コーヒー」というタイプの道具ならミルによる味の差がでやすいかなぁとは思うんだけど。
モカポットは火加減と粒度しかコントロールできる要素がないからなー。
あとは、粉の量か。

モカポットによる差はわかりやすいんだけど、ミルの差はどうかなぁ。「使いやすさ」とか「挽きやすさ」の比較は簡単なんだけど、「味」の比較は私の飲み方ではなかなか難しい気もする。
やっぱりブラックじゃないと比較にならないよなぁ。

明日以降引き続き研究して参りましょう。