ヨシコの中国語学習記録

英語上達完全マップの要領で中国語を学習してみる記録

HSK6級合格までにやった勉強方法棚卸し

最近スペイン語の勉強についてどういう方法で進めるのがベストかを考えていて、中国語の時にやった事を一度整理してみようと思う。

[入門の時期]
NHKまいにち中国語

[初級の時期]
・一通りの文法を独学(教科書数冊分を眺めた程度。練習問題はド真剣にはやってない)
・語学学校(週2程度の個人レッスンを本1~2冊、その後週1のグループレッスンで数冊の教科書。1~2年?)
・音読(毎日1~2時間の音読。リピーティングとシャドウイング込み。数年間継続。読んだ本は10冊ぐらい。平均で30~50回)
文章の長短はあるが、のべ5000回以上読んでいる。
・ディクテーション(ちょこちょこ。トータルでA5サイズの紙で高さ2~3センチ分ぐらい書いた)
・新出単語の書き取り練習(各課毎に最低5回。次の日も書けない時は引き続き5回)
・Lang8で作文。

[中級]
・音読継続
・ゴールドリストメソッド
・アプリでの単語暗記(HSK5級~6級の時。試験前に)
・HSK5~6級の過去問
キクタ
HSKの単語集を使ってのボキャビル
・レベル別読み物、子供用の本などを読む

他にも、細々と文法問題をやってみたり、まぁいろいろ試した事はある筈だけどあまり覚えていないので、多分効果がなかったか、続かなかったんだと思う。

上から順番に解説してみる。


NHKまいにち中国語
入門に最適。超おすすめ。

■文法の独学
中国語の文法項目は少ないので、最初に何冊か文法本を買って、ざっと一通り把握するのは良い方法だと思う。(さっぱり分かってない時は「うえぇっ」ってなるけどw)

■語学学校
モチベーションを保てる。
細かいニュアンスを教えてもらえる事がある。
グループレッスンも私には良かった。
先生のあたりハズレはある。

■音読
私のメイン学習方法。(リピーティングとシャドウイング込。60%音読、35%リピーティング、5%シャドウイングぐらいの割合)
私の実力を初級から上級(と一応言っていいと思う)まで引き上げてくれたのは音読以外にない。
学習方法を模索していた時期に「英語上達完全マップ」に出会えたのは本当に大きかった。
文法、リスニング、話す能力、語彙力という、外国語に必要なほぼ全ての能力が上がる。(ただし、中国語の耳ができてない人はやらない方がいいかもしれない)

■ディクテーション(書き取り)
時間がかかる勉強法だけど、意味はあったと思う。
漢字が書けるようになる以外の意外な効果としては、細かい前置詞(前置詞だっけ?助詞?从とか起とか到とか离とか)が聞き取れるようになる事と、曖昧な文法が強化される。
入門~初級ぐらいの人におすすめ。リスニングと文法の弱点が分かる。
中級以上になると各課の文章が長くなって来るので時間が取られすぎるのと、単に聞き取れたものを書き出すだけの単純作業になってしまうので、効率が悪くなる。(リスニングと文法の基礎がもう出来上がっているため)

■新出単語の書き取り練習
眺めてるだけよりは書いた方が記憶に入る。もちろん口でも読みながら。
音読する文章に出てくる単語なので記憶に残りやすいのと、出てくる場面や使い方も分かるので、音読に出てくる物のみ。

■Lang8で作文
基礎ができてないうちはむちゃくちゃな文を書くしかないので、中級以上の人の方が効果が出るように思う。
でも中国人の友達ができて、作文以外にも普段チャット等するようになると楽しいし、いろんな事をお互いに学べる。習慣とか文化とか。(私はLang8で出会った数人と数年に渡って交流がある。リアルで会った人も何人かいる)
欠点としては、語学のプロではない普通の人が教えてくれるので、間違った事を教えられたりもする。

■ゴールドリストメソッド
やらなくて良い。私がやった勉強法の中で最大の失敗。
時間が掛かる割に効果は出ない。
忘却曲線を利用したアプリ(Anki等)を利用して、ざーっと眺めて行く方が絶対に効果的。

■単語の暗記
初級の人には必要ない。単発で単語の意味だけ覚えても使えないため。
上級以上は多分必要。
(ただしモリサワ先生の提唱している紙媒体を使っての暗記方法は、私にはうまくこなせなかった。
HSKの単語アプリは多少の効果はあったように思う。)
HSKの単語集(紙)を使ってのボキャビルなどもやったけど、各語彙を使えるようになるまでやり込めてない。

■HSK5~6級の過去問
相応の実力の人にはおすすめ。
特に長文読解の文章が非常に良いので、読解力が上がる。
ただし過去問に限る。模擬試験集は間違いが多すぎるのでだめ。(特に中国発行のはだめ)

■CDの聞き流し(キクタン等の単語や、会話本)
聞き流し系はそこそこやったけど、効果があったのかどうか分からない。
ひとつ言えるのは、ちゃんと勉強した事がない単語や文は「&#^rw)ew":」としか聞こえないという事(つまり単なる雑音)。
一度きちんと本を見て内容を理解してからじゃないと言語として頭に入って来ないので、純粋な聞き流しの効果には私は懐疑的。

■多読(レベル別読み物、子供用の本など)
面白い本もあるので、読書好きな人にはいいかも。
ただし今どきはあえて本を買う必要はないかも。
私は紙の本を良く買っていたが、中国の読書系アプリをインストールすれば本は読みたい放題。読むだけならネットに上がっているニュースなどでもいいので、敢えて本を買う必要はなさそう。

■中国語での映画やドラマ鑑賞
数年間、ほぼ毎日何かしら見てました。
そもそも映画が好きなのと、中国のテレビで放送される映画は字幕が全て付くので、聞き取れなくてもだいたい見れば分かるのでストレスほぼなし。
私の場合は、勉強というよりは、音読しながら(全然集中してねぇな)気晴らしに見ていた感じ。

・・・こんなところでしょうか。
総じて、ボキャビル関連は、ほぼ全て失敗に終わっております。がびんwww
今でも、新しい表現に出会うとノートに記録はしていってるんだけど、見直す習慣がないから結局だめなんだよね。。
なので、新しい試みとして、Ankiを使おうかと思っているところ。(多分そのうち別記事で詳しく書きます)

・・・ただ、森沢先生も、単語量が5000ぐらいを超えるまでは積極的なボキャビルをすべきではない、とおっしゃっています。HSK6級の単語の目安は5000。逆に言うと、HSK6級ぐらいなら、必死でボキャビルなんてしなくても合格できるという事でもありますよ!私も実際ボキャビルほぼ失敗でもそこそこの点数を取って合格しています。